兼松グランクス、ゼロイチへの出資でDX推進体制を強化

兼松グランクス株式会社は、DX支援サービス「01core」を展開している株式会社ゼロイチに出資することを発表しました。この投資は、企業のデジタル・トランスフォーメーション（DX）を支援するための基盤をさらに強化することを目的としています。

DX支援サービス「01core」とは

「01core」は、企業が自社のニーズに応じたシステムを容易に構築できる新しいプラットフォームです。主な特徴は、汎用的な機能パーツを組み合わせることで、開発工程を短縮し、コスト削減を実現する点です。これにより、企業は迅速かつ低コストでDXを推進しやすくなります。

ゼロイチのシステムは特に、要件定義を含む導入工数が大幅に軽減されるため、多忙な企業にとって非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。さらに、さまざまな業種や職種に対応するため、今後も機能パーツのラインナップ拡大を目指しています。また、サブスクリプションモデルでのサービス提供を通じて、顧客層を広げていく方針です。

出資の背景

兼松グランクスは、2019年にSaaS型のWebサイト制作ツール「Crefar CMS」を市場に投入しました。これにより、企業の情報発信や集客といったデジタルマーケティングを支援してきました。しかし、より進化したDXソリューションが求められるようになり、ゼロイチとの資本業務提携を行うことが決定されたのです。この提携により、新たな顧客ニーズに応じた高度なサービス提供が可能となります。

これからの展開

本提携を機に、兼松グランクスは「01core」の機能を充実させ、グループ顧客への導入を積極的に推進していく予定です。特に、デジタルマーケティングの専門知識とゼロイチの基幹システム開発スキルとの相乗効果を活かし、より包括的で効果的なサービスの提供を目指しています。

また、両社は「Crefar CMS」と「01core」のクロスセルや共同開発により、デジタル領域における競争力の強化を図ります。この連携を通じて、兼松グランクスは事業ポートフォリオを一層拡大し、DX事業を中核とした成長基盤を確立していく方針です。