Discordが初のモバイル広告フォーマット「動画クエスト」を発表！新たなビジネスチャンスを提供

Discord、初のモバイル向け広告フォーマットを発表

コミュニケーションプラットフォームのDiscordが、初めてモバイルデバイス向けの広告フォーマット「動画クエスト」を導入することを発表しました。この動きは、Discordが広告ビジネスを本格化させる一環であり、特にゲームとエンターテイメント分野においてブランドの認知度を広げる大きなチャンスとなります。

大幅なリーチ拡大とユーザー志向の体験

この新しい「動画クエスト」フォーマットは、広告主がコミュニティに対してトレーラーやインパクトのある発表を行う機会を提供しつつ、ユーザーの体験を重視した報酬型の広告を実現します。初期パイロットプログラムは2025年6月に開始され、これにより多くの企業が新たな広告戦略を模索するようになります。

Discordの広告サービスは約1年前に開始され、特に報酬型広告フォーマットによってゲーム発見の促進に注力してきましたが、「動画クエスト」の導入によりメディアやエンターテイメント業界へのターゲットが拡大しました。

複数の利用シーンと高いエンゲージメント

モバイル向けの「動画クエスト」フォーマットはブランド認知度を高めることを目指し、フルスクリーン形式でプレミアムな体験を提供します。このフォーマットは、クエストのオプトイン型および報酬型という特長も備えており、より多くのユーザーが参加しやすい環境を作っています。

動画クエストの具体例

例えば、効率的な広告キャンペーンを展開した事例として、miHoYoは『原神』の新キャラクター追加をPRするためのプレイクエストを行いました。このキャンペーンでは、ユーザーに高価値な報酬が提供され、参加者数が何百万にも達する結果となり、プレイ時間も大幅に増加しました。特に、クエストが実施された週には80%以上の遊戯時間の増加が見られました。

他の成功事例

また、Maxは新テレビシリーズ『Dune: Prophecy』の認知を拡大するために動画クエストを展開。同社は2分38秒のトレーラーを使用し、85%の完了率を達成しました。他にも、Nexon GamesはMMOシューティングゲーム『ザ・ファースト・ディセンダント』のプロモーションに動画クエストを活用し、100万回以上の動画視聴という成果を上げました。

プレイヤー中心の広告プラットフォームへ

Discordプロダクト担当のシニアバイスプレジデント、ピーター・セリス氏は「モバイルへの広告プラットフォームの拡大は、私たちの戦略において自然な進化です。これにより、ブランドパートナーがDiscordの高度にエンゲージメントのあるオーディエンスにアクセスできるようになります。」と語っています。

DiscordはPCだけでなく、モバイル、Xbox、PlayStationなど、さまざまなプレイ環境で利用されており、ますます複雑化するゲーム市場においてもその存在感を示しています。今後、モバイル向け動画クエストプログラムに参加したい企業はDiscordへの問い合わせをお勧めします。

Discordの特長と普及状況

Discordは、ボイス、ビデオ、テキストによるコミュニケーションを中心にしたプラットフォームであり、毎月2億人以上のアクティブユーザーを有しています。マルチプレイヤーゲームを愛するユーザーのために特別にデザインされているため、PCだけでなく様々なデバイスで快適に利用されています。サンフランシスコを拠点にしたDiscordは、公式サイトから無料でダウンロード可能で、オプションのサブスクリプションサービス「Nitro」を用意しており、さらなる機能拡張を提供しています。

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