専門医が教えるドライアイ対策
2018-02-13 13:00:38
ドライアイ対策を専門医が解説!マイボーム腺のケア法とは?
ドライアイ対策を専門医が解説!
現代社会において、パソコンやスマートフォンの使用が増える中で、ドライアイに悩む人が急増しています。その背景には、視覚疲労やまばたきの低下が関連しており、特に「マイボーム腺」の役割が重要です。今回は、土浦協同病院の眼科医・周藤真医師に、ドライアイのメカニズムと効果的な対処法についてお話を伺いました。
ドライアイの主な原因は?
ドライアイは、目の表面に必要な水分と油分が不足することで発生します。特に、目の周囲に存在する「マイボーム腺」が詰まることが主な原因の一つとされています。この腺が正常に機能しないと、目の油分が不足し、水分の蒸発を防ぐ役割が果たせず、干渉を引き起こします。
また、普段の生活の中でデジタルデバイスを使用する際は、まばたきの回数が減少しがちです。実際、周藤医師によると、「マイボーム腺」の分泌はまばたき与連動しているため、まばたきの減少は腺の機能をさらに低下させることになります。
調査結果から見るドライアイの対処法
調査によれば、ドライアイの自覚がある人の99.1%が対策を行っており、最も多い方法が「目薬を差す」というもので、なんと80.9%に上ります。次いで、目を瞼から押す(52.2%)、蒸しタオルで温める(38.3%)が続きました。
これらの対処法に対して、周藤医師はそれぞれの効果と限界について解説します。特に目薬の使用は瞬時の潤いを与えるものの、根本的な問題解決にはならないことが多いとのことです。
正しい対処法とは?
周藤医師は、ドライアイ対策として3つのポイントを提案しています。まず第一に「一定の温度・時間での持続的な温め」。温めることで腺に詰まった古い皮脂を柔らかくし、流し出すことが可能です。第二に「瞼や目に直接触れずに行う」。圧によりデリケートな目がさらにダメージを受けるのを防ぎます。最後に「目もとを加湿する」ことが欠かせません。加湿によって水分蒸発を防ぎ、目の健康を維持します。
具体的には、加湿スチームが非常に効果的です。目の上下から、一定の距離を保ちながらかけることで、優しく目を潤すことができます。
温め方のポイント
温め方については、周藤医師が強調するように、単に目の周りを触るのではなく、10分間、約40度の温度で持続的に温めることが最も重要です。これによって、固まった皮脂が適切に溶け出し、腺の機能回復が期待できます。
まとめ
ドライアイは、多くの人が経験するトラブルですが、根本的な対策を講じることが可能です。「マイボーム腺」のケアに注目し、正しい方法で温めたり、加湿を行うことで、目の健康を守りましょう。周藤医師の助言を参考に、自身の目を大切にすることがぜひ必要です。
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