大晦日に発生した一家殺人事件の深淵を追うフリージャーナリストの物語を描いた、予測不能なサスペンス・エンターテインメント映画『キムソジュン』が、2025年5月23日(金)より渋谷シネクイントほか全国で順次公開されています。伊藤慶徳と佐々木道成がダブル主演を務める本作は、西湘映画祭でグランプリを獲得し、宮古島チャリティー映画祭でも入賞を果たすなど、公開前からその質の高さが評価されていました。
物語は、ジャーナリストの趙が一家殺人事件の真相に迫る中で、「キムソジュン」という謎多き男に辿り着くところから加速します。彼に触れるたびに、趙の日常は少しずつ歪み始め、観る者を息をのむような大きな結末へと誘います。単なる事件の追及に留まらない、人間の心理と現実の変容を描いた意欲作です。
本作で商業映画監督デビューを飾ったのは、新進気鋭の小川北人監督。2018年に映画制作チーム『ゼロフィルム』を立ち上げ、自主制作ながらも高い評価を得てきました。特に監督作『歌舞伎町ヴァージンジャンプ』は「門真国際映画祭2021」で1000本の応募の中から最優秀監督賞に輝き、西湘映画祭ではグランプリを受賞するなど、その才能はすでに多くの映画関係者から注目を集めています。今回の『キムソジュン』は、まさに小川監督の才能が遺憾なく発揮された渾身の一作と言えるでしょう。
この注目作の公開を記念し、5月30日から6月5日までの1週間にわたり、渋谷シネクイントにて連日、豪華ゲストを迎えたスペシャル舞台挨拶が開催されます。日本映画界を牽引するベテランから、若手実力派まで、多彩な顔ぶれが日替わりで小川監督とトークセッションを繰り広げます。
特に注目すべきは、各登壇日のゲスト陣です。
5月31日(金) には、崔洋一監督や井筒和幸監督作品の助監督を務め、『百円の恋』や『全裸監督』など数々の話題作を手がけた武雅治監督が登壇。独自の視点で日本映画界に貢献し続ける実力派です。
6月3日(月) には、23歳で監督した『Noise ノイズ』が海外で高く評価され、ネパールとの国際合作映画『Bagmati River』でさらに注目を集める若手精鋭、
松本優作監督が登場します。
6月4日(火) のゲストは、映画『ジュブナイル』でデビューし、『ミュージカル テニスの王子様』で人気を博した俳優、遠藤雄弥さん。2025年には『辰巳』で高崎映画祭・最優秀主演俳優賞を受賞するなど、その演技力は高く評価されています。
そして
6月5日(水) には、『時効警察』や『ドラゴン桜』の演出で知られ、映画『着信アリ2』や『今日も嫌がらせ弁当』をヒットさせた
塚本連平監督が参加。企画から演出までこなすマルチな才能を持つ映画人です。
これらの豪華ゲストと小川監督との対談では、『キムソジュン』の世界観や演出の裏側、俳優陣の魅力はもちろん、日本映画の「今」と「これから」についても深く語り合われる予定です。映画ファンにとっては、普段聞くことのできない貴重な話が聞ける絶好の機会となるでしょう。
舞台挨拶は、各日程の20時05分の回の上映終了後に実施されます。チケットは、インターネット販売が5月21日(水)0時より、劇場窓口販売は同日開場時間より開始。人気が予想されるため、早めの購入が推奨されます。会場は渋谷シネクイント(東京都渋谷区宇田川町20-11 渋谷三葉ビル7階)です。登壇者は予告なく変更される可能性もあるため、最新情報は公式SNSなどでご確認ください。
本作は、監督/脚本/編集を小川北人、プロデューサーを関根大介が務め、撮影は柳田純一、音楽はRyotaHorii (mnip)など、気鋭のスタッフ陣が集結しました。制作プロダクションはTEAM ゼロフィルム、製作は映画「キムソジュン」製作委員会、配給はアークエンタテインメントです。フリージャーナリストの趙を伊藤慶徳が、キムソジュンを佐々木道成が演じ、井筒しま、古見陽香里、米倉啓、コガケースケ、山崎隆太朗、荒岡龍星、ノブイシイ、田名瀬偉年、吉田恵智華、結城和子といった個性豊かな俳優陣が脇を固めます。ぜひ劇場で、この衝撃的なサスペンス体験をお楽しみください。
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