英国の名匠、ケン・ローチの最終傑作『石炭の値打ち』
2025年4月19日(土)、渋谷のユーロライブで行われる「サム・フリークス」で、ケン・ローチの二部作『石炭の値打ち』が再上映されます。これは、長らく幻とされてきた作品であり、日本初上映を果たした後の最後のチャンスです。
作品概要と背景
『石炭の値打ち』は、監督ケン・ローチと脚本家バリー・ハインズの強力なタッグによって描かれた、炭鉱の人々の生活をリアルに映し出す作品です。この二部作は1977年に放送され、特に南ヨークシャーの炭鉱に焦点を当てています。CMの要素を取り入れつつも、非常にシリアスなテーマが貫かれています。第一部は軽快なコメディ調で進行し、第二部は現実の厳しさを直面させるという構成が絶妙です。
映画を見ることで、ローチが持つ他の作品にはない独自の視点や深い感情を感じ取れるでしょう。ローチ自身、炭鉱地帯出身であるため、彼にとってこの作品は自身のルーツを描く重要なものでした。彼の過去と向き合うことで、映画に対する理解が深まります。
再上映の意義
今回の上映は主催者である岡俊彦氏(故人)の強い希望で実現しました。上映の収益は、認定NPO法人「3keys」に寄付され、すべての子どもたちの自立支援や学習支援活動に役立てられます。社会から孤立しがちな子供たちをサポートする重要な意味が込められています。
イベント詳細
- - イベント名 : サム・フリークス
- - 会場 : ユーロライブ(渋谷)
- - 日時 : 2025年4月19日(土)
- 13:45 開場
- 14:00 第一部『石炭の値打ち 第一部:炭鉱の人々』上映
- 15:17 休憩
- 15:30 第二部『石炭の値打ち 第二部:現実との直面』上映(終了予定17:01)
前売り券は特別価格1977円(Peatixで販売中)で、当日券は2000円です。入場時には、前売り券または印刷したチケットを提示する必要がありますので、事前に準備をお願い致します。すべての席は自由席です。
期待される体験
『石炭の値打ち』はローチの集大成ともいえる作品であり、この上映を通じて多くの人がその魅力に触れることが期待されています。英国の社会問題や人間ドラマに迫った作品は、今もなお多くの教訓を与えてくれます。ケン・ローチ監督の手掛ける作品の真髄を体験する機会として、この上映は絶好のチャンスです。
再上映での感動体験は、映画ファンにとって忘れられない記念日となることでしょう。映画『石炭の値打ち』の魅力を、ぜひ直に感じてください。