地域の子育て支援とSDGsを考えるこども服の譲渡会開催

東洋学園大学での「こども服の譲渡会」

2024年9月5日、文京区にある東洋学園大学の本郷キャンパスで、初めての「こども服の譲渡会」が開催されます。このイベントは、学校法人東洋学園の人間科学部が文京区およびゼンドラ株式会社との産官学連携プロジェクトとして実現したものです。参加無料で、地域の子どもたちに喜びを届けることを目指しています。

地域貢献への取り組み

産官学連携によるこの取り組みは、学生たちが地域の課題を案出し、実際に行動することを促す「人間社会演習」という科目を通じて進められています。学生たちは、地域とのふれあいを通じて問題意識を持ち、解決策を探るという貴重な経験を得ることができます。今回の譲渡会で彼らが実施するのは、不要になったこども服の無料提供や収集です。

環境への配慮と子育て支援

この譲渡会は、持続可能な開発目標（SDGs）に基づいた活動として位置付けられています。衣服の回収から譲渡までの一連の流れは、学生たち自身の手によって考えられ、それを形にすることが求められます。彼らは、サイズアウトしたこども服を必要としている家庭に直接提供することで、ごみの削減と再利用を実践しています。

具体的には、ゼンドラ株式会社に集まったこども服は600点以上であり、これらは事前に学生が洗濯し、仕分けを行って準備されています。譲渡会当日も、学生たちが運営や企画を担当し、来場した方々にスムーズに配布できるように努めます。

2Rの活動

この譲渡会は、文京区が提唱する「2R」活動の一環として、リデュース（Reduce）とリユース（Reuse）の二つの観点から、地域の子育て支援を行うことが目的です。ごみの減量と再利用の促進は、子どもを持つ家庭にとって大変重要なテーマです。譲渡会は、地域全体でこの意識を共有し、実践していく場となっております。実際に、ゼンドラ株式会社と文京区は過去にもこの取り組みを行っており、今年は環境省のモデル事業にも選ばれています。