日本のイノベーションを育む新たな機会
2023年8月4日、東京の神田神社で行われた第2回「経営者イノベーション・ラウンドテーブル」は、産官学のリーダーたちが一堂に会し、日本の未来を考える非常に意義深い場となりました。このイベントは、一般社団法人Japan Innovation Network(JIN)が主催し、経済同友会やGX推進機構の後援を得て実現しました。
昨年の成功を受け、ラウンドテーブルは日本の課題解決に向けた新たな議論の場として位置づけられました。今回は「経営者イノベーション委員会」(EIC)の初回活動として、その重要な役割を果たしました。
イノベーションリーダーの集結
41名の企業経営者や大学、研究機関リーダー、さらには省庁の幹部が参加し、米国の関税依存経済への移行や気候変動、スーパーインテリジェンスAIの発展による社会の変動期における課題解決の必要性について積極的に意見を交わしました。
議論のテーマ
ラウンドテーブルでは次の3つのテーマが取り上げられました。これらの議論を通じて、参加者たちは重要なメッセージを社会に広める必要性を再確認しました。
1.
変革はリーダーから始まる
日本のリーダーは、イノベーションを推進するために果たすべき役割が求められています。産官学のリーダーは互いに力を結集し、実効性のあるイノベーションのプラットフォームを構築することが重要です。
2.
イノベーションなき国の行方
日本の未来は、イノベーションを中心に据えた政策の推進により大きく左右されます。そのため、草の根での議論や意見交換が必要です。
3.
競争から価値創造へ
現在の日本には多様な資産があるにも関わらず、文化や組織の壁が立ちはだかっています。この壁を打破し、持続可能なエコシステムを構築することが今後の課題です。
新たなロールモデルの誕生
今回のラウンドテーブルでは、「システマティック・イノベーション経営賞」(SIMA)の新設が発表されました。この賞は、グッドイノベーションをテーマに、企業や研究機関、地方自治体などの取り組みを評価し、2026年に受賞者を決定する予定です。
このように、EICが目指すのは、革新性を持つリーダーを育成し、広範な変革をもたらすことです。日本の未来を切り拓く為に必要な道筋が既に描かれ始めています。
参加者一覧
最後に、今回のラウンドテーブルには以下の企業、大学、省庁、その他が参加しました。
- - 企業: EY Japan、NTTドコモビジネス株式会社、富士通株式会社など
- - 大学: 青山学院大学、東京科学大学、早稲田大学など
- - 省庁: 経済産業省、文部科学省
今後も日本が抱えるさまざまな課題に対する解決策を模索しながら、多くの関係者が集まり、イノベーションを活発化させる場が必要です。国が変わる、その瞬間を私たちは目撃しています。