親子の本音とは
2025-08-27 11:52:18

親子間のコミュニケーションに関する新たな調査結果

調査背景と目的



株式会社ベネッセコーポレーションが提供する『進研ゼミ 中学講座』は、全国の中学1年生から3年生を対象に親子間のコミュニケーションに関する調査を実施しました。この調査は、夏休み明けの新学期を前に、中学生にとって心が揺れやすい時期における親子の関係性を探る目的で行われました。

親子の認識のズレ



調査の結果、中学生の約6割が「親には言えないこと」を心に抱えている一方で、保護者の83%が「子どもの本音がある」と感じていることがわかりました。特に中学生の46%は「実は感謝しているけれど、親に伝えられないことがある」とも答えており、親子の間での感情のすれ違いが浮き彫りとなりました。

コミュニケーションの手段の考察



実際のコミュニケーションにおいては、SNSの普及にかかわらず、親子ともに「直接会って話すこと」を重要視しています。中学生の67.3%、保護者の73.1%が、この方法を選んでおり、デジタル社会の中でもリアルな対話が欠かせないことが示されています。これは、家庭内におけるより深い交流の重要性を物語っています。

親子のコミュニケーションスタイル



調査から、中学生が感じる「話しやすい時」は「親の表情が柔らかいとき」が最も多く、一方で保護者は「否定せず最後まで聞くこと」や「自分の失敗を話すこと」を重視していることがわかりました。このことで、子どもは自然体を求めるのに対し、親は意識的な配慮を行っているというギャップが明らかになりました。日常生活の中での自然な会話こそが、子どもにとって重要な安心材料となるのです。

価値観の違い



また、親子の価値観における違いも浮かび上がりました。親子共に「勉強の仕方」と「スマホの使い方」を共通して意識する一方で、中学生は「SNSに対する考え方」を、保護者は「人との距離感」を重視しており、ここにも時代の変化とともに生まれるギャップが見られます。このことは、親子の間での会話を深める必要性を示唆しているといえます。

新学期に向けて



新学期を迎えるにあたり、中学生にとっては新しい出発の時期です。家庭での会話は、子どもにとっての精神的な支えであり、安心感を育む重要な要素です。調査結果をもとに、親はコミュニケーションの質を高め、自然な形での会話の機会を増やすことが求められます。特別な場を設けることではなく、日常の中での自然な会話こそが、信頼関係の形成に繋がるでしょう。

まとめ



親子間のコミュニケーションは複雑ながらも非常に重要です。新学期を前に、家庭内での会話の機会を大切にし、親子の絆を深めるための努力が求められます。子どもが安心して自分の気持ちを表現できる環境を整えるために、まずは親が自身のコミュニケーションスタイルを見直すことが大切です。日常的な会話を通じて、信頼関係を築いていくことが、より良い親子関係を育む第一歩となるでしょう。


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