燕三条のものづくり
2025-08-18 16:06:22

新潟県燕三条が世界に発信する金属加工の魅力と進化

燕三条のものづくりが世界とつながる



新潟県の燕三条市は、その伝統的な金属加工技術によって知られています。この地域は特に包丁や鋏、大工道具、アウトドア用品など、さまざまな金属製品の生産地として有名です。今回は、2025年8月にインドネシア・バリ島のBali Festival Parkで開催されたデザインイベント「Jia CURATED 2025」に、この燕三条の魅力を発信する「FOR THE METAL PEOPLE」が出展しました。

「Jia CURATED 2025」のテーマと出展内容



「Jia CURATED 2025」の今年のテーマは「変わりゆく視点(Evolving Perspectives)」です。燕三条エリアで続くものづくりの変遷とその広がりを、多くの来場者に向けて紹介しました。このイベントでは、11の工場が参加し、彼らの技術と作品が展示されました。

燕三条の金属加工の産地としての魅力は、単に伝統を守るだけでなく、時代に合わせて柔軟に変化し続けている点にあります。今回の出展でも、過去と未来を結びつける新しい視点から、その製品や技術が紹介されました。

参加工場の魅力



出展に参加した工場はそれぞれ独自の特徴を持つ企業です。例えば、IPS PLIERSは1940年創業の日本唯一のプライヤ専業メーカーで、高品質で機能的な工具を「IPS®」ブランドとして展開しています。そして玉川堂は、1816年から続く銅器づくりの企業として、その無形文化財である鎚起銅器の技を継承し続けています。諏訪田製作所は、刃物の製造に特化した企業で、ニッパーなどの美しい製品が人気です。

それぞれの企業が手掛ける製品は、職人の手によって丁寧に作られ、使用するほどに味わいが増していきます。

会場の雰囲気と展示



会場では、出展した製品が多くの来場者に親しまれ、実際に手に取って体感できる機会も提供されました。展示エリアには、燕三条の金属加工の原材料についての紹介コーナーも設けられ、来場者はその技術の奥深さを感じることができました。

さらに、出展工場の製品はその場で販売され、来場者は直接購入することも可能でした。動画プロジェクションでは、燕三条のものづくりの過程を学ぶことができるコンテンツも用意され、来場者との対話が生まれる場となっていました。

FOR THE METAL PEOPLEの理念



「FOR THE METAL PEOPLE」は、2013年にスタートした「燕三条 工場の祭典」に携わったメンバーを中心に構成された新たなコレクティブで、燕三条のものづくりと文化を国内外に広めることを目的としています。このイベントの成功を通じて、より多くの人々に燕三条の魅力とその技術を知ってもらうことが期待されています。

出展の実行委員には「DOTS AND LINES」や「MGNET」といった新潟県の企業が関与しており、彼らのサポートによって地域の伝統と創造性が融合した魅力的なイベントが実現しています。

おわりに



今年の「Jia CURATED 2025」は、燕三条のものづくりを世界に広める貴重な機会でした。時代とともに変化し続ける技術とアイデアが結集した展示は、多くの来場者に感動を与え、次世代の職人たちへの刺激となったことでしょう。今後も「FOR THE METAL PEOPLE」が新潟県燕三条の文化と技術をより多くの人に伝え、さらなる発展を遂げることに期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
「FOR THE METAL PEOPLE」プロジェクト
住所
新潟県三条市帯織2342番2
電話番号
050-1744-3814

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