西武不動産とLOOPLACEの協業、湯島太田ビルのバリューアップ完了

湯島太田ビルの新たな魅力

西武不動産が所有する「湯島太田ビル」が、株式会社LOOPLACEとの協力により、バリューアップを終えました。今回のプロジェクトは西武グループが推進するバリューアッド事業の一環であり、2025年7月4日に行われる内覧会に向けて準備が進められています。

プロジェクトの背景

西武グループは、2024年に発表した「西武グループ長期戦略2035」に基づき、不動産事業の成長を中心に据えた戦略を展開しています。この戦略では、資本効率性を高め、所有とキャピタルリサイクルを両立させるビジネスモデルへの転換が図られています。この流れの中で、2025年2月に取得した湯島太田ビルも、資産価値の向上を目指してバリューアップが実施されました。

LOOPLACEが担当したのは、マーケティングリサーチから設計、施工、内覧会の運営に至るまでの全ての工程です。33年の歴史を持つこのオフィスビルには、新たな魅力が加えられました。従来の機能性を保ちながらも、共用ラウンジの新設やファサード、エントランス、基準階の水回りの改修が行われ、今後の収益向上と出口戦略の両立を目指しています。

デザインコンセプト

今回のデザインコンセプトは、「BIOPHILIC LABORATORY（バイオフィリックラボラトリー）」です。湯島は東京大学や順天堂大学が集積する文教エリアであり、医療や研究系のスタートアップが数多く拠点を置いています。この地域の特性を活かし、大学ベンチャーや医療系企業をターゲットにしたオフィス空間が生まれました。自然素材と工業素材を巧みに融合したセットアップオフィスとなっており、ワーカーのウェルネスやエンゲージメントの向上を目指しています。

エントランスには、ステンレス素材と有機的な植栽が配され、来館者を温かく迎えます。また、共用ラウンジはL字型のソファなどを配置し、少人数でのミーティングやコミュニケーションを活性化する場として期待されています。