島根県立美術館で特別展「写真コレクションの30年」が開催
島根県立美術館は、2025年1月16日(木)から4月14日(月)までの期間、「島根県立美術館写真コレクションの30年」を開催します。この特別展は、1995年に始まった写真コレクションの30年を記念するもので、特に重要な作品約100点が展示される予定です。
写真コレクションの歴史
島根県立美術館は、開館以来、国内外の優れた写真作品を収集してきました。このコレクションは、「写真史において重要な作品を集める」という5つの柱の一つとして位置づけられています。特に、奈良原一高や森山大道など、島根県にゆかりのある作家に焦点を当て、充実したコレクションを形成しています。その結果、当館のコレクションの3分の1以上が写真作品となり、ますます評価が高まっています。
展覧会の詳細
- - 会期: 2025年1月16日(木)~4月14日(月)
- - 場所: 島根県立美術館 コレクション展示室4
- - 開館時間: 1~2月は10:00~18:30、3~4月は10:00~日没後30分
- - 料金: 一般300円、大学生200円、高校生以下は無料
- - 休館日: 火曜日(ただし2月11日は開館)
この展覧会では、これまでの収集活動を通じて得た多くの新しい作品も紹介され、観覧者はコレクションの全容を手軽に把握することができます。特に注目すべきは、海外作家の作品に関して、例えばフランス19世紀の写真やアメリカの世紀をテーマにしたコレクションが展示される点です。
展示の見どころ
1.
海外の写真コレクション
フランスやアメリカに焦点を当てた展示では、19世紀から現代に至るまでの写真作品が並び、特にモダン・フォトグラフィからのコレクションが見どころです。 セーヌ川に面した風景や、アメリカ中西部の農場風景など、さまざまな地域の写真コレクションが楽しめます。また、ダゲレオタイプから現在に至るまでの貴重な作品群も出展される予定です。
2.
日本の写真コレクション
明治から昭和まで、様々な時代の代表的な写真家たちの作品が展示されます。その中でも、亀井茲明の私設写真班での活動に関連する作品が特に印象深いでしょう。その生活や仕事の中で捉えた瞬間が、観覧者を魅了します。
3.
著名作家たちの貴重な作品
塩谷定好の作品や植田正治の古いヴィンテージ・プリントなども展示され、彼らの芸術性を間近で感じることができる貴重な機会になります。また、奈良原一高や森山大道の作品も多く展示され、特にそれぞれの作家が描く独自の視点やスタイルを体感することができそうです。
4.
杉本博司の海景シリーズ
杉本博司による作品群も見逃せません。特に《海景》シリーズでは、静けさや美しさを表現した作品が多く、海の壮大な景観に心を奪われることでしょう。この特別展は、ただのコレクション展示にとどまらず、各作家の生涯や作品背後のストーリーを知ることができる貴重な機会です。
デジタル化が進む現代において、アナログな写真作品の重要性はますます高まっています。この特別展は、過去30年間の収集活動の成果を祝し、同時に未来への希望を込めたものとなるでしょう。地域の皆様はもちろん、訪れるすべての人々にとって、新たな視点とインスピレーションを与える展覧会になること間違いなしです。ぜひご注目ください。