未来社会に向けたデジタルヘルスの可能性を探るシンポジウム開催
国際社会経済研究所(IISE)は、2025年3月24日(月)に「人口減少・多死社会に対応したデジタルヘルス」をテーマにしたシンポジウムを開催します。このシンポジウムは、現在の社会が直面している少子高齢化の問題に対し、どのようにデジタルテクノロジーを活用していくのかを考える重要な機会となるでしょう。
背景と目的
2022年の人口統計データによれば、日本の出生数は77万759人と史上最少を記録し、反対に死亡数は156万9,050人と過去最多となっています。この現状は、社会保障費の増大や労働力不足という深刻な経済的影響をもたらしています。また、2024年4月からは医療従事者にも働き方改革が適用され、労働環境の改善が求められるようになります。これらの状況を受け、シンポジウムではデジタルヘルスの利活用に関する具体的な議論が行われる予定です。
プログラム概要
シンポジウムのプログラムは、13:30から開始され、基調講演を皮切りに複数の講演が行われます。基調講演では、過去に厚生労働省の事務次官を務めた大島一博氏が「人口減少社会の迎え方」についてお話しします。続いて、少子化による看護職不足に焦点を当てた中島美津子教授の講演や、川添高志氏によるヘルスケア分野における働き方改革についての講演が行われます。
その後、英国やオランダ、エストニア、台湾におけるヘルスケアデータ利用の事例が紹介されることで、海外の成功事例を通じた学びも得られるでしょう。休憩時間には登壇者や研究会メンバーと参加者とのネットワーキングの機会も設けられており、交流が深まることが期待されます。
参加方法と詳細
シンポジウムは会場参加(定員70名)とオンライン参加のハイブリッド形式で行われます。会場は、東京都千代田区にある日経・大手町セミナールーム2で、事前申し込みが必要です。参加希望者は、専用の登録フォームを通じて申し込むことが求められます。
また、オンライン参加についてもZoomウェビナーを使用して配信されるため、遠方の方でも気軽に参加できるのが特長です。ただし、配信に関するトラブルについては事前に了承しておく必要があります。
国際社会経済研究所の役割
このシンポジウムを主催する国際社会経済研究所(IISE)は、NECグループに属する独立したシンクタンクであり、将来的な社会価値を創造するための研究を行っています。生活者や社会の視点に基づき、持続可能な未来を目指して様々な課題に取り組むのが使命です。世界各国のさまざまな機関と協力しながら、新たな社会的価値が実現されることを目指しています。
シンポジウムは、急速に進展するデジタル技術がもたらす未来の医療環境とその影響を考える格好の場です。関心のある方はぜひ参加し、真剣な議論に触れ、新たな知見を得てみてはいかがでしょうか。