神島化学がSBT認定を取得
神島化学工業株式会社は2025年7月28日に、温室効果ガス(GHG)排出削減の目標が「SBTイニシアチブ」によって評価され、SBT認定を取得しました。この認定は、パリ協定に基づく科学的根拠に則った目標設定が認められたものです。
2030年度の目標設定
このたび神島化学が設定した目標は次の通りです。
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削減目標:2023年度比で42%削減
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削減目標:2023年度比で25%削減
神島化学では2025年2月にこの目標に向けたコミットメントを行い、具体的に削減目標の実現に向けた申請を進めてきました。
CO2リサイクル製造システムの導入
特に注目すべきは、2024年のグッドデザイン・ベスト100にも選出された「CO2リサイクル製造システム」です。このシステムにより、製造工程から直接排出されるGHG、つまりScope1の排出をゼロにすることを目指しています。
このシステムは、生産過程で発生する二酸化炭素を効率的に再利用し、資源を無駄にしない新しいアプローチです。より持続可能な製品の製造に寄与することで、環境への負荷を軽減する試みが進められています。
サプライチェーン全体での取り組み
さらに、神島化学は省エネルギー化や再生可能エネルギーの導入、廃棄物のリサイクルなども同時に推進しています。これらの取り組みは、サプライチェーン全体でのGHG排出量削減に寄与し、企業全体の環境負荷の軽減を図るものです。
SBTイニシアチブとは
SBTイニシアチブは、CDP(旧カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)、UNGC(国連グローバルコンパクト)、WRI(世界資源研究所)、WWF(世界自然保護基金)の4機関が共同で運営する国際的なイニシアチブです。企業のGHG削減目標の評価を目的としており、温暖化防止に向けた積極的な取り組みを推進しています。これにより、企業は自身の排出削減目標を科学的根拠に基づいて設定することが求められます。
未来を見据えた行動
神島化学がSBT認定を受けたことは、彼らが環境問題に真剣に取り組んでいる証拠です。今後も企業が持続可能な社会に貢献するための施策を進めることが求められ、消費者や取引先の期待も高まることでしょう。このような目標設定に取り組む企業が増えることは、未来に向けた重要なステップとなります。
神島化学は、2030年を見据えた実行可能な具体策を通して、企業価値を高めると同時に、環境保護にも貢献していくことでしょう。今後の活動に目が離せません。