繊研賞授賞式
2025-03-17 10:19:18

繊研賞授賞式が盛況に開催!繊維業界の未来を切り開く受賞者たち

繊研賞授賞式が盛況に開催!繊維業界の未来を切り開く受賞者たち



2025年3月6日、東京・日本橋蛎殻町のロイヤルパークホテルにおいて、繊維・ファッションビジネスの専門紙「繊研新聞」による第55回「繊研合繊賞」と第11回「繊研天然繊維特別賞」の授賞式が開催されました。約120名の関係者が出席し、日本のファッション界のポテンシャルを再確認する機会となりました。

繊研賞の意義



「繊研合繊賞」は1970年に設立され、日本の化合繊業界の発展を目的として、原糸技術やマーケティング戦略などを評価します。一方、天然繊維特別賞は2014年に新設され、天然繊維における優れた業績を顕彰します。これらの賞は、日本の繊維産業の発展を促進する重要な役割を果たしています。

今年の授賞式では、外部専門家の技術評価やアンケート結果を基に選考が行われ、最終的に合計16点が受賞しました。選考基準は「斬新さ」「話題性」「実績」の3点で、受賞者たちの革新的なアプローチが評価されました。

受賞作品のハイライト



繊研合繊賞



  • - グランプリ: 100%バイオマスナイロン「エコディアN510」の開発・販売
東レと吉田の協業によって生まれたこの素材は、信頼性の高い製造プロセスを経て、サステイナブルな方法で市場に出回っています。特に、ポーターの「タンカー」シリーズに採用され、その物語性が受賞につながりました。

  • - マテリアル部門: 「シルック美來(ミライ)」の開発
東レがシルキー調ポリエステル素材の60周年を祝して開発したこの素材は、和装から洋装までの多様な用途に対応しています。

  • - テクニカル部門: 「CfCヤーン」の開発
東洋紡の技術によって生まれたこの新商品は、高度な3層結合で複雑形状を可能にします。

サステイナブル部門



  • - ネオクロマト加工
日華化学らの共同開発によるこの技術は、染色したポリエステルを水を使用せずに脱色することを可能にし、持続可能な取組みを促進します。

特別賞



  • - 廃漁網リサイクルナイロン
エランゲとパタゴニアの連携は、環境に配慮した取り組みとして高く評価されています。

繊研賞の未来に向けて



今年の授賞式では、気候変動への対応やサステイナビリティへの意識が高まる中、業界の新たな動向が見られました。繊維業界は歴史的な困難に直面しつつも、繊研賞の受賞者たちは革新を通じて未来を切り開いています。これからも市場の変化に柔軟に対応し、価値を高める努力が求められます。

繊研賞の受賞者たちが見せる革新と協力の精神は、日本の繊維業界が目指すべき方向性を示しており、次世代への希望となることでしょう。業界全体が連携し、新たな価値を創造していく姿勢は、今後の発展に向けた鍵となることでしょう。

繊研新聞社について



1948年からの歴史を持ち、2023年には75周年を迎えた繊研新聞社は、ファッションビジネス情報を発信することに注力しています。今後も、繊維産業の発展に貢献し続けることを目指します。


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会社情報

会社名
株式会社繊研新聞社
住所
東京都中央区日本橋箱崎町31-4箱崎314ビル
電話番号

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