新刊『犬と生きる』の紹介
著名な芥川賞作家、辻仁成氏が新たに発表する本『犬と生きる』が、2025年2月27日に全国書店およびインターネット書店にて発売されることが決定しました。この本は、著者の愛犬・三四郎との生活を描いた作品で、彼らの日常を通じて、孤独を抱える一人の人間がどのように愛犬に慰められ、幸福を見出していくのかが語られています。
前作とのつながり
本書は、辻氏が以前に発表した『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』の続編として位置づけられています。前作が親子の絆を描いたのに対し、今作では愛犬との関係が主題となり、家族としての絆が描かれています。
書籍の特徴
本書の内容は、著者が運営するWebマガジン「Design Stories」で連載されていたコラム「JINSEI STORIES」をもとに再構成されており、愛犬との思い出が色鮮やかに綴られています。特に注目すべきは、辻氏自身が手掛けた装画やイラストレーション、さらには愛犬・三四郎のカラー写真も掲載され、視覚的にも楽しめる一冊となっています。
目次の紹介
書籍は、以下の目次で構成されています:
- - はじめまして三四郎
- - 1、2、サンシー、レッツゴー
- - 一人と一匹わんだふるな旅
- - 月の啓示
- - もうワンステップ
- - 犬がいる暮らし
- - 三四郎についてーーあとがきに代えて
これらの章では、辻氏と三四郎の出会いからの様々なエピソードが描かれ、特に「一人と一匹わんだふるな旅」では、彼らの絆を強める旅の様子が語られます。
著者からのメッセージ
辻仁成氏は自身の著者メッセージの中で、三四郎との生活を通じて得た感情の変化と、愛犬がもたらした喜びや大切さに触れています。「生まれたばかりの子犬がうちにやってきました。その子が、三歳になるまでの孤独な人間と犬の記録です。」と語る彼は、ペットを通じて生きる喜びを発見したと記しています。このメッセージは、ペットを飼いたいと考えている人々に対する温かい呼びかけとなっており、犬がどれほど信頼できる友人であるかを訴えています。
著者プロフィール
辻仁成は、1989年に『ピアニシモ』で第13回すばる文学賞を受賞し、1997年には『海峡の光』で第116回芥川賞を受賞した作家です。また、彼はフランスの文学賞であるフェミナ賞の外国小説賞も受賞し、日本とフランスの文学界において高い評価を受けています。近年は料理をテーマにした書籍も多く、自宅でできるおいしいレシピを提供しています。いまもパリとノルマンディを往復しながら、日々の創作に励んでいます。
『犬と生きる』は、そんな辻仁成氏が描く愛犬との深い絆と幸せを感じ取ることができる一冊です。予約は2024年1月15日から始まっていますので、ぜひ手に取ってみてください。
書誌情報
- - 書名:犬と生きる
- - 著者:辻 仁成
- - 発売日:2025年2月27日
- - 価格:1,980円(税込)
- - 仕様:四六並製・240ページ
- - ISBN:978-4-8387-3311-8
- - 発行:株式会社マガジンハウス
- - URL:magazineworld.jp