2026年11月、京都市下京区の東本願寺前市民緑地で、初の試みとなる「Matsuri Crossing Kyoto × Brazil」が開催されることが発表された。
このイベントは、日本からブラジルへ移住した人々が育んできた文化を共に楽しむことを目的としており、多様な人々が集まり文化交流を深める機会を提供する。イベントの特徴は、音楽やダンスのパフォーマンス、参加型のワークショップ、フードマルシェなどが含まれており、ブラジル文化を存分に体験できる内容となっている。特に中心となるのはブラジルの日系人コミュニティから生まれたマツリダンスや、飲食を楽しみながら交流するためのフードマルシェである。
主催はMatsuri Crossing事務局で、一般社団法人公共事業研究開発が事務局を担う。企画協力には株式会社ザ・セブンシーズや真宗大谷派(東本願寺)、さらに日伯両国のアーティストや研究者が参加する。後援には駐日ブラジル大使館、ペルナンブーコ州政府、西日本旅客鉄道株式会社などが名を連ねている。
このイベントは、東本願寺門前という特別な場所で行われる。ここはブラジル国籍の門首を聖職者とする歴史的な場所であり、日本人移民の歴史とも深く結びついている。実際、日本からブラジルに渡った人々が現地で生み出した文化が、時と場所を越えて京都に再び結びつく意義のある試みといえる。
会場である「お東さん広場」は、2023年3月に整備が完了したばかりで、京都駅から徒歩わずか5分というアクセスの良さも特長だ。ここで行われるプログラムには、ブラジル文化の代表的な要素であるマラカトゥが取り入れられ、既に一定の盛り上がりを見せている。
また、アーティスト・相川七瀬さんも本イベントに協力している。彼女は企画に助言したり、当日のステージに参加するなど、重要な役割を果たしている。相川さんの楽曲はブラジルでも非常に人気があり、文化交流を更に広げる存在となることが期待されている。相川さん自身も、「文化を通じて日本とブラジルの親睦が深まることを願っています。」とコメントを寄せている。
更に、ブラジルのアーティスト達も招聘され、ホメロ・バジリオ氏などのプロフェッショナルによるパフォーマンスが行われる。彼らの参加により、より本格的なブラジル文化の体験が可能になるだろう。
このイベントは、ただの祭りではなく、未来に向けたまちづくりの一環にも位置付けられている。京都市は現在、地域活性化を目指した新たな都市計画を検討中で、Matsuri Crossingはその重要な一部となる。地元商店街や学校との協力を通じて、国際都市としての京都をさらに発展させることを目指している。
今後もこのイベントは継続的に開催される予定で、2028年にはブラジル移民120周年を大きな節目とする計画がある。年ごとのテーマ設定や参加国の拡大、京都と海外とのネットワーク形成も視野に入れている。
問い合わせはMatsuri Crossing事務局まで。国際文化交流の最前線で、一緒に新たな経験を共有しましょう!