井上直久の幻想的な世界を堪能できる個展、銀座三越で開催

井上直久の魅力溢れる個展「イバラードの世界」

個展の概要

井上直久の絵本「イバラードの旅」刊行から40年を記念し、彼の個展が2024年12月18日から12月24日まで銀座三越本館7階ギャラリーで開催されます。本展では、井上氏の幻想的な世界観が存分に表現される作品が展示され、来場者は独特のアートの魅力に浸ることができます。なかでも、メインビジュアルとなる「予期せぬ再開」は、40メートルもある大作で圧倒的な存在感を誇っています。

「イバラード」の世界

井上直久が自身が住む茨木市を「イバラード」と名づけ、目の前の風景を思いきり幻想的なものに変える感性を持っています。見慣れた風景さえ、彼の視点を通すとまるで違う世界に変わって見えるのです。この「イバラード」は、より豊かな感覚を引き出すための理想郷のような場所として、多くの人々に愛されています。個展を通じて、その世界観を深く感じ取ることができるでしょう。

宮崎駿監督との出会い

井上氏のアートが脚光を浴びるきっかけとなったのが、スタジオジブリの宮崎駿監督との出会いです。友人からの紹介で開催された個展に、偶然にも宮崎監督が訪れ、後に映画『耳をすませば』で彼の作品を基にしたシーンの美術を担当することになるのです。このことが、井上直久を知るきっかけになったファンも多いでしょう。また、彼の絵本『星をかった日』が短編アニメとして制作され、ジブリ美術館でも上映されるなど、幅広く人気を博しています。

展示される作品たち

この個展では、最新作の原画や版画が一堂に展示されます。井上氏の独特なタッチで描かれた作品は、どれもが心に残る魅力にあふれています。また、期間中には井上氏が会場に来場し、購入した作品にサインをするイベントも行われます。さらには、数量限定の新作「ミニトートバッグ」も販売され、アートファンにはたまらない魅力が詰まっています。