超高齢社会における認知症予防の必要性
日本は現在、65歳以上の人口が総人口の約3分の1を占める「超高齢社会」に突入しており、介護や医療費の増加が深刻な問題となっています。2025年には認知症を抱える高齢者の数が700万人を超えると予測されており、今後、ますます認知症対策が求められる状況となっています。特に、脳機能を健全に保つためには早期からの予防や兆候の把握が欠かせません。
新たな取り組みの始まり
このような背景を受けて、株式会社ティップネスは脳活総研と提携し、認知症予防に特化したプログラムを新百合ヶ丘店で開始します。脳活総研が開発した「脳活性度定期検査」(略して「脳検」)は、認知機能の低下を早期に発見するための検査です。特に、本人や周囲が気づきにくい未病の段階からのアプローチを目指しています。
また、受検者には「脳活総研推奨プログラム」として、エアロビクスやステップ運動のレッスンを受ける機会が提供されるほか、ティップネスの会員に対してもこの脳検の受検を促進し、認知症予防の教育活動を行います。この取り組みは、10月1日から新百合ヶ丘店での実施が予定されており、今後の多店舗展開も視野に入れています。
運動プログラムの紹介
提供されるレッスンプログラムには「エアロ1」と「ステップ1」が含まれています。これらは基本的な動作で構成されており、回転動作がないため初めての方や高齢者の方でも参加しやすいデザインです。週に2~3回の有酸素運動は、特に認知症予防に効果的とされています。このプログラムに参加することで、楽しく運動しながら脳の健康を意識することができるでしょう。
「脳検」の詳細
「脳検」は、定期的に脳の認知機能をチェックすることを目的とした検査で、主に以下のポイントに焦点を当てます:
- - 検査目的: 認知機能の低下を捉え、個々の状況に応じた適切な予防策を提案すること。
- - 受検対象: 40歳から90歳までの方を推奨。
- - 検査方法: インターネットを通じて実施し、約30分で完了します。検査内容は、記憶力や空間認知力、情報処理能力など多岐にわたります。
- - 費用: 半年以上の利用プランで受けられ、6,980円(税抜)です。
この検査結果に基づいて、受検者の脳年齢や認知機能の維持・改善のためのプログラムを提供します。さらに、検査は三重大学医学部附属病院 認知症センター長の佐藤正之先生が監修しているため、信頼性も高いです。
結び
脳の健康を守るためには、早期からの対策が重要です。ティップネスと脳活総研の新たな取り組みを通じて、多くの人々が認知症予防に関心を持ち、行動に移すことが期待されます。新百合ヶ丘店での取り組みが成功し、日本全体に広がることを願います。