グローバルブランド2008
2008-09-19 15:47:25
2008年版グローバルブランド評価発表:トレンドと注目ブランドの変化
2008年版グローバルブランド評価発表
国際的なブランドコンサルティングファーム、インターブランドがBusinessWeek誌と共同で発表した2008年度の「Best Global Brands」ランキングが注目を集めています。このランキングは世界中で展開するブランドの価値を金額に換算し、その順位を決定するもので、今年で8年目を迎えました。
トップブランドの変動
今年のランキングでは、上位10ブランドのうち9つが昨年と変わらない顔ぶれで、唯一10位にランクインしたのはGoogleです。前年度は20位だったGoogleは、ブランド価値が43%増加し、3年連続で最も価値を高めるブランドとして注目されています。Googleは検索エンジンからスタートした企業で、現在ではさまざまなインターネットサービスを提供し、多くの人々の生活に不可欠な存在となっています。
一方、マイクロソフト(3位、前年比1%増)は、IBM(2位、前年比3%増)に順位を譲りました。マイクロソフトは昨年、ヤフーの買収問題やビル・ゲイツ氏の引退などの大きな変動がありました。トップ10には他にNokia(5位、前年比7%増)、Toyota(6位、前年比6%増)、McDonald’s(8位、前年比6%増)などもランクインしており、それぞれ独自の戦略でブランド価値を向上させました。
新たに登場したブランド
2008年のランキングでは、多くの新しいブランドが登場したことも特筆すべき点です。特に、アパレル業界の新興ブランドであるH&Mが22位に初めてランクインしました。H&Mはマーケティング戦略においても評価され、セレブリティとのコラボが成功しました。また、新興ブランドとしてBlackBerry(73位)、Visa(100位)も名を連ねており、ブランドランキングが新たに塗り替えられています。
アジアブランドの強さ
アジアからは唯一Toyotaが6位にランクインし、前年比6%の増加を記録しました。トヨタはハイブリッド車「プリウス」をはじめとする環境への取り組みが評価され、アジアブランドの中で8年連続のトップを維持しています。Honda(20位)、HYUNDAI(72位)、LEXUS(90位)もブランド価値を向上させ、競争が激化しています。
業界別のトレンド
金融業界では、サブプライムローン問題の影響が見え隠れしており、特に米国の金融機関で大きな下落が見受けられました。Merrill Lynch(34位、前年比21%減)はその代表例です。現代の経済において、企業がブランド価値を維持・向上させることが求められる環境になっています。
一方、アパレル業界では、「ファスト・アパレル」と呼ばれるブランドが躍進し、Zara(62位)も前年比15%増の成長を見せています。このようなブランドは低価格で商品を頻繁に入れ替える戦略を採用し、市場でのシェアを拡大しています。
まとめ
ランキング発表を通じて、企業が如何にしてブランド価値を向上させるかがますます重要視されています。インターブランドが開発した評価手法により、企業価値の向上に寄与するこのブランド評価は、今後も企業の戦略に大きな影響を与えることでしょう。インターブランドは、今後も多くのブランドへの評価を続け、その結果がどのようにブランド戦略に反映されるのか、引き続き注目です。
会社情報
- 会社名
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株式会社インターブランドジャパン
- 住所
- 東京都渋谷区広尾5丁目6番6号 広尾プラザ9階
- 電話番号
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03-5448-1050