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室町時代から続く伝統を持つ糀屋三左衛門が、10月10日から新たな食文化を創造するプロジェクト「KOJI THE KITCHEN」を始動させました。

このプロジェクトは、古くから日本の伝統食文化の基盤を支える「種麹」に焦点を当てています。糀屋三左衛門は創業以来、600年以上にわたり、種麹を全国の醸造メーカーに提供し続け、麹の重要性を認識してきました。近年、塩糀や甘酒の普及、手作り発酵食品の人気などにより、麹への関心が高まっています。特に、世界的に有名な高級レストランでも麹が使われるようになり、新しい料理の技法として注目されています。

「KOJI THE KITCHEN」は、様々な業界のアイデアと糀屋三左衛門が持つ種麹の専門知識を融合させ、新しい麹の魅力を発掘し、披露していくことを目指しています。このプロジェクトを通じて、発酵や麹の可能性を共感する仲間たちとともに、発酵文化の未来を築いていくことを目指しています。

また、プロジェクトの開始を記念して、名古屋で「KOJI MEETUP in Nagoya」というイベントが10月10日と11月3日に開催されます。このイベントは、発酵文化が盛んな愛知県にて、食とクリエイティブが交わる場所で行われます。フードクリエイターたちが種麹を使った新しい食の技術やアイデアを自由に表現し、発表し合う場となります。参加者は、麹を用いた料理やデザインの可能性を探求し、発酵技術を通じた文化の発展について活発に議論を交わせる機会となるでしょう。

イベントは二部構成で、第1回はオンラインでのトークイベントが10月10日に行われ、その後、11月3日にはFabCafe Nagoyaで成果発表イベントが開催されます。トークイベントでは、発酵デザイナーや醸造家がゲストとして参加し、参加者とともに発酵文化についての見解を共有します。成果発表では、参加クリエイターたちがこのプロジェクトの成果を発表し、参加者との意見交換や試食を通じて、麹の奥深い世界に触れていただければと思います。

プロジェクトのロゴは、デザイナーの小林一毅氏によって制作され、種麹に繋がる形と色を基にしたデザインが採用されています。ロゴには、アート、サイエンス、デザイン、エンジニアリングという四つの領域が集結し、新しい発酵文化の創造に挑戦する姿勢が表現されています。

糀屋三左衛門は、室町時代から続く伝統を守りながらも、更なる発展と革新を目指しています。新しい食文化を作り出す「KOJI THE KITCHEN」プロジェクトを通じて、麹の持つ無限の可能性を一緒に探求してみませんか？イベントへの参加申し込みは公式サイトにて受け付けていますので、ぜひこの機会に訪れてみてください。

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