愛媛県東温市の革新的な健康増進事業
愛媛県東温市(市長:加藤章)は、2024年10月より、中山間地域に住む人々や市内企業で働く従業員の健康を促進するための新しい取り組みをスタートします。この事業では、デジタル機器や最新技術を導入し、公共施設、公民館、事業所で健康増進を図ります。特に、愛媛大学や市内企業、医師会・歯科医師会と連携し、市民の健康寿命を延ばすためのプログラムが実施されます。
デジタル技術を駆使した遠隔医療
中でも注目すべきは、ウィーメックス株式会社が提供する「Teladoc HEALTH」を活用した遠隔医療システムです。これは、専門医の少ない地域と遠隔地の専門医をつなぎ、リアルタイムでの医療サービスを提供するものです。四国地方においてこのシステムが導入されるのは初めての試みであり、地域医療の質を向上させることが期待されています。
健康増進の多様な取り組み
この事業では、オンライン健康相談や健康講座、運動講座、内臓脂肪測定、簡易認知機能測定など、多岐にわたるプログラムが用意されています。これにより、市民が自宅に居ながらにして様々な健康チェックを受けられる環境が整備されます。特に、オンライン健康相談は、医師との距離を縮め、不安を軽減する役割を果たしています。
参加者の声
事業に参加した住民からは、「今の健康状態がわかり安心した」という声や、「認知機能測定ができて良かった」との声が寄せられるなど、非常に好評です。内臓脂肪測定を受けた参加者は、「腹囲の変化が気になっていたので、意識づけに役立った」とコメントしており、各プログラムが目指す健康意識の向上が実現されています。
「東温市健康医療創生研究会」とは
この取り組みは、東温市と愛媛大学医学部が中心となった「東温市健康医療創生研究会」から発信されているものです。この委員会は、健康・医療分野での新たな産業創生と地域資源を活かしたヘルスケア産業の創出を目的に設立されました。地域の医療環境を活かし、デジタル技術を駆使した均一な健康サービスを提供し、誰一人として置き去りにしない医療体系の確立を目指しています。
健康づくりの「日本一」を目指して
東温市はその恵まれた医療環境を背景に、健康日本一を目指す取り組みを進めており、2025年度以降もさらに事業の活用が進められる予定です。市内各所でのイベントや講座が計画されており、地域の人々がより健康に、より生活しやすくなる環境の整備が進みます。
愛媛県東温市について
東温市は愛媛県のほぼ中央に位置し、松山市に隣接する田園都市です。自然に恵まれた美しい環境とともに、交通の要衝として発展してきました。愛媛大学医学部と連携した地域健康づくりの取り組みが注目されており、今後もこの動きは広がっていくでしょう。