サステナブルシューズ
2021-01-20 08:00:01
食品廃棄物から生まれたサステナブルなレディスシューズの魅力とは
食品廃棄物を活用したサステナブルシューズの登場
2021年春夏コレクションより、妥協のない品質とデザインで知られるレディースシューズブランド「apres(アプレ)」が、食品廃棄物を用いたサステナブルなレザーシューズを発表しました。この取り組みは、ファッション業界における環境問題を解決する一助となることを目指しています。
クロスロードの挑戦
「apres」は、約40年間にわたり靴の企画から販売までを行ってきた株式会社クロスロードによって創設されました。同社は、伝統的な靴づくりの聖地である浅草に自社工場を設立し、若手職人の育成にも取り組んでいます。しかし、革靴業界は多くの部品から成り立っており、素材のリサイクルには多大なコストと手間が必要です。さらに、婦人靴はトレンドが頻繁に変わるため、大量生産・廃棄が続いているという現状があります。
その中で、「レッザボタニカ®」と呼ばれる新しい革を開発した富田興業株式会社との出会いが、「apres」のサステナブルシューズ誕生のきっかけとなりました。これは、本来廃棄される予定の食品から作られる、環境に優しい革です。
靴の多様性とリサイクルの障壁
靴は通常、10種類以上のパーツから構成されています。革、布、プラスチック、金属といった多様な素材が組み合わさることで、一足の靴が完成します。しかし、これらのパーツをリサイクルするためには、逐一分解して別々に処理する必要があり、非常に手間とコストがかかります。このため、業界全体がリサイクルに取り組むことは困難とされてきました。
トレンドと廃棄問題
婦人靴は、特にトレンドの影響を受けやすく、同じデザインの靴を長年使用する文化が少ないため、生産過多が続いています。これにより、多くの製品が廃棄されるという問題が発生しています。ファッションの流行を反映した靴は、シーズンごとに形を変えることが多く、業界全体での持続可能性を模索しているのです。
環境負荷を軽減する取り組み
そのような背景の中で、「レッザボタニカ®」は植物性の副産物を使い、環境負荷を極力低減することを目指しています。米のもみ殻やぶどうの搾りかすなど、本来は廃棄物として扱われていた素材を活用することで、サステナブルなレザーを実現しました。この革を使用したシューズは、美しい色合いと経年変化を楽しむことができ、履くほどに自分だけの一足に育っていく楽しみがあります。
アプレのシューズの魅力
アプレのシューズは、ただのファッションアイテムではありません。快適な履き心地と上質なデザインが特徴で、日常生活に溶け込むタイムレスなスタイルを提供しています。靴はシーズンを超えて使用でき、見た目にも美しいだけでなく、清潔感も保たれます。この革は天然由来の抗菌・消臭機能を持っているため、どの季節でも快適に履くことができるのです。
まとめ
「apres」と「レッザボタニカ®」のコラボレーションが実現した新しいシューズラインは、持続可能な未来に向けた一歩です。靴業界に新たな風を吹き込み、若手職人の育成や地域貢献への意欲も含め、クロスロードの取り組みは注目を集めています。サステナブルな選択肢として、ぜひこのシューズを手に取ってみてはいかがでしょうか。環境に優しいファッションの一環として、あなたもこの取り組みの一端を担うことができます。
会社情報
- 会社名
-
株式会社クロスロード
- 住所
- 東京都台東区浅草5-44-2
- 電話番号
-
03-3873-0153