名古屋市とビーライズが実施した新しい防災教育
株式会社ビーライズが名古屋市と連携し、子ども向けの防災教育を目的としたメタバースプラットフォーム「シェルタークエスト」の実証実験を完了しました。このプロジェクトでは、世界的に人気のゲームプラットフォーム「Roblox」を利用し、子どもたちが自発的に防災意識を高める仕組みを整えました。
プロジェクトの背景
近年、自然災害のリスクが高まる中で、一人ひとりが自分や家族を守るための「自助」に重点を置く市民が多い一方で、周囲と協力して助け合う「共助」の重要性は十分に認識されていない現状があります。特に、災害を経験していない子どもたちは、避難所での生活や高齢者、障害者といった支援が必要な人たちの苦労を想像するのが難しいことから、より具体的な学びが求められていました。
従来の教育方式では、一方向的な講義や配布物が多く、子どもたちの関心を引くのが難しいという課題がありました。そこで、ビーライズはメタバースという新しい形のプラットフォームを採用し、子どもたちが自然に防災の知識を深められるように工夫を凝らしました。
シェルタークエストの仕組み
「シェルタークエスト」では、ゲームの中で体験者が仮想の避難所生活を送ります。このプロジェクトのキモは、プレイヤーが自分一人では進めず、他の参加者とリアルな情報共有や協力が求められる点です。単なる仮想空間探検に留まらず、現実世界のコミュニケーションを促進するようにデザインされています。
具体的には、ゲーム内でキャラクターごとに得られる情報が異なるように設計されており、プレイヤー同士が不得意分野を補完し合うことでチームでの協力が生まれやすくなっています。また、ナビゲーションなどの手厚い案内を省いていることで、参加者同士の対話を引き出し、助け合いを促進する工夫が施されています。
実証実験の成果
名古屋市の港防災センターなどで行われた体験会では、多くの子どもたちが実際に「シェルタークエスト」を体験しました。その結果、参加した子どもたちは、避難所の状況を理解する力や助け合いの大切さを感じ、普段から防災に備えようという意識の変化が見られました。アンケート結果では、94.4%が協力の重要性を認識し、94.4%が日常の準備の重要性を感じたと回答しています。「周囲の人と協力する体験が記憶に残る」という保護者の意見も多く寄せられました。
今後の展望と課題
名古屋市防災危機管理局からは「メタバースによる防災教育は子どもたちの興味を引き、繰り返し学ぶ機会を提供できる」と高く評価されています。ビーライズは、この成果を踏まえ、今後は学校教育や地域の防災イベントにおいて、より多くの人々が導入しやすい形での防災教育パッケージを展開する予定です。
このように、ビーライズはデジタル技術を駆使し、地域社会の防災力向上と災害に対する強靭な街づくりに貢献し続けていきます。
会社概要
株式会社ビーライズでは、さまざまなXR技術を用いたソフトウェア開発やAIソリューション、デジタルコンテンツの制作などを行っており、地域社会に貢献する技術力を誇っています。今後の展開に目が離せません。