子育て世代のゲーム課金実態調査の結果
株式会社Lighthouse Studioが実施した調査によると、子育てをしているゲームユーザーにおけるゲーム課金に関する実態が分かりました。調査は2025年12月15日から行われ、300名の子供を持つゲームユーザーが対象となりました。その結果、興味深い傾向が浮かび上がりました。
課金額は依然として安定
調査の結果、直近1年間の月平均課金額は「0円」と回答した人が57%に達しました。これは、ゲームをプレイしているにも関わらず、課金を行わない人が半数以上を占めていることを示しています。また、子供が生まれても課金額に変化は見られず、72.3%の人が「変わらない」と回答しています。これにより、子供の誕生が必ずしもゲーム課金に大きな影響を与えないことが分かりました。
課金額の変化要因
課金額に変化が見られる場合、その要因は「自由に使えるお金・時間の変化」が中心であることが明らかになりました。ただし、「課金しない」と回答した層が45%と圧倒的に多く、金銭的な負担を伴わずにゲームを楽しむ傾向も見受けられます。
子供とのゲームプレイ
子供がいる家庭では、親が子供と同じゲームをプレイしているかどうかについて調査したところ、「同じゲームはしていない」という回答が最も多く(30.7%)を占めました。しかし、同じゲームを遊んでいる家庭でも、課金額は「変わらない」という意見が26.3%で存在し、子供の影響が直接的に課金行動に結びついているわけではないことが分かりました。
課金のタイミングと心理
課金したくなるタイミングについては、「期間限定イベントやコラボ」が最も多く(25.7%)、次いで「自分へのご褒美が欲しい時」が24.7%という結果が出ています。課金に対する罪悪感については、「まったくない」「あまりない」という回答が51.6%を占めており、課金に対する心理的な捉え方が二極化している様子が伺えます。
将来の課金に関する考え方
未来において子供が課金を希望した場合、家庭の対応には「ルールを決めて許可する」という意見が33.0%と最も多く、また「お小遣いの範囲内のみ許可する」という意見も30.3%存在していました。これは、多くの親が子供に対して何らかの制限を設けたいと考えていることが分かります。
課金のメリット
ゲーム課金から得られる最大のメリットとして、「達成感や優越感」が36.7%とされています。日々の育児や仕事のストレス解消につながるという意見も多く、課金が精神的満足度を高める手段として認識されていることが明らかになりました。
今後の課金方針
今後の課金方針については、「現状維持で楽しみたい」と考えている人が41.7%で最多であり、一方で「できれば減らしたい・やめたい」と考える人も20.3%存在していることから、家庭ごとの金銭感覚やライフスタイルに応じた調整意識が見受けられます。
子供とともに遊ぶ条件
子供と共に遊ぶ場合、課金しても良い条件としては「スタミナ待ち等を解消したい時」(24.0%)や「無料版の続きや追加ステージを遊びたい時」(20.3%)が人気でした。子供に安全な体験を提供するための課金には理解が示されやすいようです。ただし、「どのような状況でも、無料の範囲内でしか遊ばない」という回答も33.7%と多く、無料プレイを優先する家庭も存在しています。
まとめ
このように、Lighthouse Studioの調査では、子育て世代のゲーム課金の実態や心情が浮き彫りになりました。親たちがどのようにゲームと向き合っているか、今後の課金行動における傾向が見えてきました。子供と共に安全に楽しめるゲーム体験を重視する傾向が強まる中で、ゲーム業界もそれに合わせたサービスを提供する必要性が大いに感じられます。