障害者雇用を実現するためのサポートブックの紹介
2024年11月30日、認定NPO法人フローレンスが新刊を発表します。その名も『障害者雇用の「困った」を解決!~発達障害・知的障害のある社員を活かすサポートブック~』です。本書は、フローレンスが7年半にわたって取り組んできた障害者雇用について、実践的なノウハウを集約しています。障害を持った社員が持つ可能性を最大限引き出すための具体的なサポート方法を提案しているこの書籍は、企業や団体での実務に役立つ情報が満載です。
本書のポイント
本書の最大の特徴は、障害者雇用の基礎から始まり、実際に雇用する際のさまざまなハードルを乗り越えるための具体的な提案に至るまで、多岐にわたる内容が含まれています。特に、どのような業務をどのように任せるか、またサポートの方法については、実際の成功事例や失敗事例を交えながら詳しく解説しています。
目次の紹介
- - 第1章 障害者雇用をはじめるために
- - 第2章 障害のある人と一緒に働くときに知っておきたいこと
- - 第3章 業務の切り出しとマッチング
- - 第4章 知的障害・発達障害のある社員のためのお仕事ハック
- - 第5章 安定した就労のために
これらの章を通して、読者は自らの職場環境に応じた有効なアプローチを見つけることができます。また、「マネジメント」の観点からも重要なポイントをしっかりと押さえており、障害者が職場で快適に働ける環境作りについても言及しています。
フローレンスの取り組み
フローレンスは「障害のあるこどもが、職業に就く未来を当たり前に想像できる社会」を実現するため、様々な活動を行っています。その来歴は、障害のある子どもたちの保育から始まり、7年前に本格的な障害者雇用の取り組みを始動しました。現在、特別支援学校を卒業したスタッフから成る「オペレーションズ」チームが職場で活躍しており、全員が無事に勤務を続けています。こうした成果は、取り組みとサポートの質に対する評価として、特別支援校の教育関係者や他の障害者雇用に関わる方々から高く評価されています。
著者プロフィール
本書の執筆には、障害者雇用チームのメンバーである石橋恵と和田直美が関わっています。石橋は、病児保育マネージャーとしての経験を経て、障害者雇用チームの立ち上げと運営を担当。そして和田は15年間にわたりIT企業でのマーケティング業務を経験した後、フローレンスに新たな挑戦を求めて入社。彼女たちの経験を元に、より多くの方々へと実践的な知識を届ける一冊が完成しました。
今後の展望
障害者雇用は近年ますます重要性を増しています。法定雇用率の引き上げにより雇用数は増加しているものの、実際の職場における課題は残ります。本書では、これから障害者雇用を始める方々やすでに取り組んでいるけれども課題を感じている方々への具体的な解決策を提供したいと考えています。
ぜひ、障害者雇用の現状を理解し、さらにその実務に役立つ一冊を手に取ってみてはいかがでしょうか。フローレンスの取り組みやこの書籍についての詳細は、公式サイトやAmazonでご確認ください。