ブランドの新戦略
2019-01-17 10:26:51
ストーリー重視で強化するブランド価値と顧客共感の構築
近年、ブランドの成功においてストーリーの重要性が増しています。特に、ただ機能や品質を押し出すだけでなく、消費者の心に響く物語を提供することで、顧客との強い結びつきを生むことができるのです。 例えば、中国の「上海浦東発展銀行」では、2018年の干支である犬をテーマにした投資商品を開発しました。この商品は、盲導犬が深刻に不足しているという社会問題に寄与することを目的にしており、顧客にその現実を知ってもらうための施策が功を奏しました。 銀行は、店頭に待ち時間案内パネルを設置し、通常の受付用紙の横に「8年半」という長大な待機時間を記載。これにより、訪れる顧客は自らの時間を重ね合わせ、盲導犬の育成支援に対する共感を生み出しました。この施策は、SNSで600万回以上もシェアされ、短期間で14.5万ドル以上という売上を達成しました。 次に、中合豊景の事例を見てみましょう。この企業は「プレミアム・オーガニック・ライス」を展開し、オーガニック米の核となる健康志向をさらに深化させました。彼らは、米の美肌効果に注目し、食材だけでなく化粧品としての価値も訴求することで、ブランドの位置づけを強化しました。このように、食事だけでなく外見にまで寄与する米の特性を訴求することで、新たな消費者層を開拓しました。 最後に、中合豊景の教育機関とのコラボレーション事例です。子供たちに食育を通じてお米の重要性を再認識させる取り組みとして、歴史上のヒーローたちが食べてきたスタイルを再現。子供たちの好奇心を刺激し、楽しくお米に触れさせることで、主食としてのお米の価値を再確認させました。このように、実体験を通じて興味を引き、消費者の意識を高めることに成功しています。 ブランドがストーリーを重視することで、単なる製品やサービスを超え、消費者との心の繋がりを築くことが可能になるのです。今後も、ブランドはこのような共感を醸成する戦略を追求していく必要があるでしょう。
会社情報
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北京電通廣告有限公司
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