五感を刺激するお菓子創りの新時代、七洋製作所の挑戦

2023年2月28日から3月3日の間、幕張メッセで開催された第28回国際製パン製菓関連産業展、通称MOBAC SHOW2023に、「お菓子の素カンパニー」として知られる株式会社七洋製作所が出展しました。このイベントでは、製パン製菓業界が直面している人手不足や働き方改革の影響を受け、経営の再構築をサポートするための革新的な提案を行いました。

新製品の紹介

七洋製作所が特に注目を集めたのは、全く新しい設計のスチームコンベクションオーブン「REN」です。このオーブンは、コンパクトなサイズでありながら、フランスの天板を4枚使うことができ、さまざまな菓子やパンを完璧に焼き上げる能力を持っています。元々のデザインに加え、独自の蒸気発生機構と熱攪拌システムを採用し、焼きムラのない均一な仕上がりを実現。コストパフォーマンスに優れた冷凍生地「パート・グラン」を使用することで、経済的にも効率的な生産が可能となりました。

続いて、七洋製作所は、デザイン性と機能性を兼ね備えた新しい「どら焼き機」、NANBAN-DORAYAKIを発表しました。最近のスイーツ市場では、フルーツやバターを使った多様などら焼きが人気ですが、NANBAN-DORAYAKIはその進化を体現しています。生地をやさしく絞り出す技術や、手作業に近い仕上げが自動化されており、見栄えの良いどら焼きを手軽に製造することが可能です。これにより、ビジュアルが重視される現代の菓子市場において、さらなる販路拡大を狙います。

経営者のビジョン

株式会社七洋製作所の代表取締役CEO内山素行氏は、菓子業界の現状を鑑み、企業の使命を「みんなの幸せを作ること」と語ります。新しい販売戦略を通じ、五感に訴えかける体験型の商品提案を積極的に行うと同時に、業界全体を盛り上げるための取り組みにも力を入れています。

業界の未来に向けて

MOBAC SHOW2023への出展を通じて、七洋製作所は製パン製菓業界の新たな潮流を創出するとともに、消費者に対しても新しい価値を提供し続けます。菓子業界の変革が求められる今、七洋製作所の挑戦は、未来に向けた希望の光と言えるでしょう。新たな製品と戦略が、どのように多くの人々に愛されるスイーツを作り出すのか、今後が楽しみです。