新たな都市デザインの可能性を追求する「Visional City Design Competition」発表
東京都港区に本社を置く株式会社TRIADが主催する第1回建築デザインコンペティション「Visional City Design Competition」では、先日、受賞作品が発表されました。このコンペティションは、建築、アート、ビジネス、地域デザインなど、あらゆる視点から都市の課題解決を目指すという、意義深いプロジェクトです。
コンペの概要
「Visional City Design Competition」は、2025年度の最優秀賞作品をはじめとした様々な優れたデザインを選出するため、12月3日に審査会が行われました。この日の審査には、ファイナリスト12組が参加し、それぞれのアイデアをプレゼンテーションし、審査委員との質疑応答が行われました。
特に注目すべきは、最優秀賞に選ばれた谷 卓思氏と塚村 遼也氏の作品「愛と世界とラブホテル」です。この作品は、現代の都市における人々のつながりや夢を表現し、その独自の視点が高く評価されました。
多様な応募者層
本コンペティションには、国内外から約1,000件を超えるエントリーが寄せられました。学生や建築設計事務所、教育機関、個人のクリエイターなど、豊かなバリエーションを持つ応募者たちが集まりました。特に、テーマである「ディストピアの出口」において、多くの関心が寄せられました。
応募の中で、最も多かった地域は渋谷区で、約21%を占めました。次いで新宿区、千代田区、港区が続きました。若者を中心に、各地域の都市課題に対する意識の高まりが感じられ、その影響は応募作品にも色濃く反映されています。
各賞の結果
以降、受賞作品の詳細をご紹介します。
- - 最優秀賞: 「愛と世界とラブホテル」 - 制作者: 谷 卓思・塚村 遼也
- - 優秀賞:
- 「Project: EARTH LINEs」 - 制作者: 西村 蒼・中西 亮介・伊達 善行・平林 航一・砂川 良太
- 「死とは何か」 - 制作者: 上高原 将礼
- - COZUCHI賞: 「箱、咲く。-日本橋箱崎町首都高高架下 T-CAT舞台化計画-」 - 制作者: 松永 彩歌
- - COMMOSUS賞: 「流転する砂」 - 制作者: 道家 浩平・石黒 翔也・鹿毛 瑛文
- - TRIAD賞: 「街区を縫う-ガレージを縫い代とした新しい都市の見方-」 - 制作者: 中川 諄也・本間 陸斗・佐藤 唯花
今後の展望
今後、株式会社TRIADでは第2回「Visional City Design Competition」を開催する予定です。第1回では、都心6区をテーマにした結果、多様な視点が集まり、全国的な課題が浮かび上がりました。第2回では、対象地域を更に広げ、各地域に潜む問題と向き合い、その新たな価値を見出すための提案を募集していくとのことです。
詳細については、公式サイト(
Visional City Design Competition)やTRIADの公式ホームページで随時お知らせしていく予定です。
これからの都市デザインがどのように進化していくのか、ますます楽しみです。