名鉄トラック開業
2023-04-28 15:00:01
名鉄トラックターミナル中部が新たに開業、物流の拠点として機能開始
2023年4月28日、名鉄運輸株式会社は新たな物流センター「名鉄トラックターミナル中部」を江南市に開業しました。この施設は、2021年12月から進められていた工事の成果であり、5月8日から運送事業が正式にスタートします。これに先駆けて、倉庫事業は4月7日からの先行開業を果たしています。
名鉄トラックターミナル中部は、名鉄運輸グループの旗艦店である小牧支店の老朽化により、近隣の江南エリアに移転したものです。新たなターミナルは大規模な土地面積を誇り、1階には170メートルのホームと最大のトラックバースが設置されています。また、集配車バースは屋内型となっており、天候に左右されることなくスムーズに作業が行えます。
2階および3階には、総面積5,500坪の営業倉庫が設けられています。この自走式の倉庫は、流通加工や全国発送が可能な一体型の施設として機能し、効率的な物流活動を支えます。各階フロアにはシーリングファンが取り付けられており、結露の防止対策が施されています。
特に注目されるのは、3階倉庫に導入された83機の空調設備です。これにより、荷役作業や流通加工を行うスタッフの労働環境が大幅に改善されています。また、屋上には太陽光パネルが設置され、日中の電力を自給する仕組みを整備。余剰電力は将来的に売電する計画があり、環境への配慮がなされています。施設はCASBEE認証のAランクを取得しており、BELS認証5スターおよびZEB認証の取得も目指しています。
さらに、名鉄トラックターミナル中部では5台の電気自動車(EVトラック)を導入し、環境負荷の軽減にも取り組んでいます。事業継続計画(BCP)にも配慮し、自家発電機を設置することで、万が一の災害時にも全国への発送が継続できる体制が整っているのです。
他にも、地下水を活用した膜ろ過システムや企業内託児所(こぐま園)を設けるなど、新しい試みが多彩に展開されています。
名鉄トラックターミナル中部の施設概要は次の通りです。敷地面積は45,898㎡で、倉庫棟には1階の荷捌きホームが9,823㎡、2階と3階の倉庫がそれぞれ10,184㎡、10,187㎡の広さを有します。事務所棟には会議室や休憩室、仮眠室も完備されています。
入居企業には名鉄運輸の名古屋支社や江南支店、信州名鉄運輸や四国名鉄運輸の営業所が含まれており、物流拠点としての役割を果たすことが期待されています。付帯施設としては、給油施設や自動洗車機、託児所も完備されています。
名鉄トラックターミナル中部は、その先進的な設備と環境配慮の姿勢を通じて、地域の物流ニーズに応える重要な拠点となることでしょう。
会社情報
- 会社名
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名鉄運輸株式会社
- 住所
- 愛知県名古屋市東区葵二丁目12番8号
- 電話番号
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