京都のパティシエが挑む、スイーツ界の祭典「クープ・デュ・モンド」
2024年10月22日から24日、シンガポールで開催される「Asian Pastry Cup」に、株式会社美十のシェフパティシエである的場勇志が日本代表として出場します。396年の歴史を誇るこの大会は、アジアを代表するパティシエたちが集まる華やかな舞台であり、彼にとっては特別な挑戦となります。
代表チームとしての挑戦
的場は、日本国内予選での成果を武器に、5度目の挑戦でようやく日本代表に選ばれました。彼が制作したシェア・デザートは、「Mechanization of nature」というテーマのもと、アメ細工とチョコレートを巧みに組み合わせた作品で、特にマンダリンオレンジと柚子の絶妙なハーモニーが話題となりました。この作品は、彼自身の成長と技術を示すものであり、国内予選を勝ち抜いた自信を与えてくれました。
的場は、他の日本代表選手たちと一緒に、集中したトレーニングを行い、ただ出場するだけでなく、確実に上位入賞を狙っています。特に、アクアイグニスの籏雅典選手やブライド・トゥー・ビーの宮﨑龍選手と共に、互いに刺激を受けながら準備を進めています。
アジア大会の概要
「Asian Pastry Cup」では、参加国からの代表チームが集まり、課題に沿った作品を制作します。今年の大会テーマは「FEMININE FASHION – Spring/Summer」。美しさと技術が求められるこの競演で、的場は世界に通じるスイーツ作りの腕前を試されます。優秀な成果を収めれば、2025年に行われるフランス本選への切符を手に入れることができ、彼の夢が一つ現実になるのです。
クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーについて
「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」は、1989年に設立された世界的なパティスリーコンクールで、様々な国のトップパティシエたちが集い、技術や創造性を競い合います。この大会はまさに“スイーツのワールドカップ”とも言われ、毎回注目を集めています。各大陸予選を勝ち抜くことで、本選への道が開かれるため、的場の挑戦は一大イベントであることがわかります。
的場勇志の背景
的場は、1987年京都府に生まれ、製菓の道に道を進む際には、料理人であった父の影響を多大に受けました。専門学校での出会いがきっかけとなり、国内外の様々なコンクールに積極的に参加。2023年には、京都府から特別賞を受賞するなど、その実力を証明しています。彼は常に先輩たちに憧れ、目指す存在として、今大会への強い意気込みを語ります。
結びに
的場は言います。「アジア予選で勝ち抜き、フランス本選への切符を掴むことが目標です。日本のパティシエとして、その力を世界に示したい」と。彼の挑戦は、京都の土地から世界へと広がっていくことでしょう。美十の製品や彼の技術に、今後もますます期待が高まります。