Kawaiiで脳の健康を向上?サンリオとブレインインパクトの共同研究
サンリオエンターテイメントとブレインインパクト、そしてBHQが共同で行う『Kawaii BHQ研究』が始まりました。これは、企業向けの市民科学プロジェクトであり、Kawaiiコンテンツを活用してビジネスパーソンの脳の健康を向上させることを目的としています。実際、サンリオに親しみを持つ私たちにとって、Kawaiiは単なる可愛さを超え、脳の健康に対する新たなアプローチを提供する可能性を秘めているのです。
サンリオの「Kawaii」効果
サンリオエンターテイメントは、東京にある「サンリオピューロランド」と、大分県の日出町にある「サンリオキャラクターパーク ハーモニーランド」を運営しています。これらのテーマパークでは、Kawaiiの要素が人々の好奇心を刺激し、ポジティブな感情を育む役割を果たしています。例えば、「大分ハローキティ空港」の愛称にちなんだセレモニーでは、多くの参加者がハローキティのカチューシャをつけることで、参加者同士の自然な交流が生まれました。こうしたKawaiiの要素は、現場でのコミュニケーションを活性化し、より良い作業環境を作り出す助けとなっています。
認知科学とKawaii
一方、ブレインインパクトは、脳の健康状態を測定するための国際標準規格、BHQ(Brain Healthcare Quotient)を活用した実証研究を進めています。この研究では、生命保険会社との連携により、従業員の脳の健康の測定と職場での健康行動を調査してきました。その結果、職場での健康な行動が従業員のストレス耐性を高める可能性があることが示されています。
Kawaiiがもたらすビジネスパフォーマンス
サンリオとブレインインパクトは、Kawaiiの効果を脳の健康を促進するために活用してきました。最近の研究において、男性や高齢者がKawaiiを避ける傾向があり、その結果、得られる可能性があった幸福感を手にしていないことが明らかになりました。このことから、ビジネスパーソンがKawaiiに触れることによって、仕事のパフォーマンスが向上する可能性が指摘されています。
Kawaii BHQ Actions
この研究の一環として、Kawaii BHQ Actionsが策定され、職場でできるKawaiiの取り組みが示されました。Kawaiiの環境を整え、コミュニケーションの一環としてKawaiiを取り入れることが推奨されています。
クイックBHQドックの導入
また、BHQ社とパナソニックホールディングスが共同開発したクイックBHQドックを使い、ビジネスパーソンが手軽に自宅で脳の健康を測定できる仕組みを整備しています。
研究の実施と影響
Kawaii BHQ研究の第1弾として、パナソニックの従業員が対象に予備実験が行われ、Kawaiiを身近に置くことで脳の健康が向上するか検証されました。その結果、Kawaii BHQ Actionsを取り入れた期間では、BHQスコアが高くなる傾向が確認され、Kawaiiの効果が示唆されました。
企業への参加呼びかけ
この結果を受けて、Kawaiiを活用した脳の健康研究への参加を促進しており、企業がこのプロジェクトに参画することで、ビジネスパーソンのウェルビーイング向上につなげたいと考えています。参加企業の募集要項には、20名以上のビジネスパーソンの参加、オンライン環境の整備、アンケートへの協力が求められています。
この新しいアプローチを通じて、Kawaiiと脳の健康がどのように結びつくのか、今後の研究が注目されています。