アフリカのタクシードライバーを支えるHAKKI AFRICAの取り組み

アフリカでタクシードライバーを支援する新しい取り組みが、日本から発信されています。それが、株式会社HAKKI AFRICAによる中古車マイクロファイナンス事業です。この事業は、グローバル・ブレイン株式会社の「グローバル・ブレイン9号ファンド」からの出資を受けており、さらに農林中金イノベーション投資事業有限責任組合（NCIF）からも投資が実施されています。

HAKKIのミッションとビジョン

HAKKIは「誠実な努力が公平に報われる社会」の実現を目指しています。金融サービスにアクセスできない18億人に向けて、「誠実に信用を築くことが、豊かな人生への近道だ」というメッセージを発信し、金融包摂を推進しています。

アフリカでは、多くのタクシードライバーが銀行融資を受けるための条件を満たせず、個人から車をレンタルするしかない状況です。しかし、毎月のレンタル料支払いに追われることで、彼らの生活は常に逼迫しています。HAKKIはこの問題解決のため、独自のクレジットスコアリングシステムを開発し、与信審査を自動化しています。これにより、リスクを抑えつつ車両購入を支援する金融商品を提供しています。

日本の資金調達基盤で持続可能なモデル構築

HAKKIは日本の安定した資金調達基盤を活用しながら、アフリカ地域において持続可能なビジネスモデルを築いています。特に、ケニアを拠点としながら、さまざまなタクシードライバーに向けた金融サービスを展開しており、サービスの普及とともに地域経済の活性化にもつながっています。

グローバル・ブレインの評価と支援

グローバル・ブレインは、HAKKIのオペレーション開発能力を高く評価しています。特に、ゼロからオペレーションを立ち上げ、困難な市場環境下においても黒字経営を遂げている点が注目されています。今回の出資によって、グローバル・ブレインはこれまでのアフリカ市場でのネットワークや国内でのIPO支援の経験を活かし、HAKKIの成長をバックアップしていく方針です。