高校生テニス選手がプロデビューへ
兵庫県神戸市に在住の高校生、
西村佳世さんが、ついにプロテニス選手としての第一歩を踏み出しました。彼女のプロ選手としての活動が正式に認められたのは、
2023年8月1日からで、これを受けて日本テニス協会(JTA)は彼女の「トーナメントプロ登録」を承認しました。西村さんは現在、国内ランキングで
31位に位置しており、その実力を証明しています。
西村さんは小学1年生からテニスを始め、その成長過程は見事です。高校1年生の際には、全日本ジュニア選手権と全日本ジュニア選抜室内選手権での二冠を達成しました。これからはジュニア大会からプロの舞台へとシフトし、昨年はチュニジアで行われたITFサーキットで準優勝を果たし、国内トップ選手との対戦を経て
17歳の全日本室内選手権チャンピオンに輝きました。
さらに、今年に入ってからは大東建託オープン富山大会で念願の初優勝を飾り、順調にプロ選手としての道を歩んでいます。アマチュア時代には、女子シングルスでの全日本室内選手権優勝賞金132万円を受け取ることができなかった過去がありますが、今後は堂々と賞金を受け取れることになります。
学校では制服姿で普通の女子高生に見える彼女ですが、テニスコートに立つ瞬間、その印象は一変します。身長150センチ台と小柄な体格ながらも、スポーツにおける彼女の才能と努力は際立っています。現在のWTA(女子テニス協会)ランキングは706位ですが、彼女の目標は
500位以内に入ることです。そして、卒業後は海外で戦い、ウィンブルドンなどのグランドスラム大会への出場を目指しています。
しかし、プロテニスの道は決して平坦ではありません。世界ランキング200位以内に常時入ることが求められ、そのためには賞金で生活する必要があります。他のライバル選手が単位制通信制の学校に通っている中、普通の親和女子高校で学業と練習を両立させて成長してきた西村さんの精神力には励まされるものがあります。彼女の今後の挑戦がどうなるのか、期待が膨らみます。西村さんの成功を祈りつつ、彼女の活躍に目を向け続けたいと思います。