2024年の夏休み予算とその背景
株式会社インテージが発表した「2024年夏休みに関する調査」で、全国の男女5,000人を対象に実施された結果によると、今年の夏休み予算は57,284円となり、2023年の平均60,146円から2年連続の減少となったことが明らかになりました。物価高と円安が特に影響しており、調査に参加した70%以上がこれらの要因が自身の夏休みの計画に影響を及ぼしていると回答しています。
冒頭のポイント
- - 2024年の夏休み予算: 57,284円
- - 前年からの変化: 60,146円から減少
- - 影響の要因: 物価高と円安が大きい
特に、猛暑が影響し、屋外でのアクティビティが大きく減少していることがデータに表れています。緊急事態とも言える猛暑の影響で、「キャンプやバーベキュー」「公園」「テーマパーク」など、屋外の楽しみを控える傾向が強まっているようです。これにより、行動はかなり抑制される見込みです。
理想と現実のギャップ
調査では、もしも今年の夏が猛暑でなかった場合に、計画したい行動についても尋ねました。その結果、「テーマパーク」に行きたいと考えている人が実際の参加予定者の3.5倍にも達し、また「遊園地」や「大阪・関西万博」といったイベントへの関心が高いことがわかりました。理想と現実のギャップが顕著であることを示しています。
屋外アクティビティに対する控えめな行動は、最近の夏休みの過ごし方においても顕著であり、昨年に比べて「自宅で過ごす」という選択肢が増加しています。具体的には、回答者の37.5%が自宅で過ごすと回答し、次いで国内旅行(宿泊あり)やショッピング、食事などが続いています。
海外旅行の予算状況
また、海外旅行の予算も注目されます。今年の平均予算は401,707円で、昨年と比較して4万近く減少しています。その理由としては、「韓国」への渡航者が増加したことが挙げられます。比較的コストが低い韓国への旅行が増えたことが、全体の予算を押し下げています。このように、海外旅行でも経済的な状況が影響していると考えられます。
為替の影響
さらに、旅行希望者の多くが「1ドル100円未満」や「110円未満」を希望する一方、実際の為替相場は、140円を超えていることから、予算に対する影響も見えてきます。これは、最近の為替相場が旅行意向に影響を与え、特に海外渡航のハードルを高くしていることを示唆しています。
結論
2024年の夏休みは、「猛暑」と「物価高・円安」が大きな課題となっています。今後も、これらの要因によって予算が抑えられる傾向が続くことが予想され、家族や友人との行動も控えられる場面が多くなるでしょう。特に屋外でのイベントに対する厳しい目線は、しばらく続くのかもしれません。調査は毎年行われており、これからも経済状況や社会情勢に応じたデータが公開される予定です。私たちもこれらを参考にしつつ、今後の夏休みの過ごし方について考えていきたいものです。