エジプト柄ブーム再考
2025-09-02 14:22:43

昭和100年に再興したエジプトデザインの魅力を探る特別展

特別展「やっぱりエジプトが好き♡」の魅力



2025年度、古代オリエント博物館は「やっぱりエジプトが好き♡ 昭和のニッポンと古代のエジプト」をテーマにした特別展を開催します。本展は、昭和100年を迎え、古代エジプトへの関心が高まる中で、昭和のエジプト柄ブームに光を当てます。特に、今年2月にエジプトで発見された新たな王墓が、このテーマに沿った重要な背景となっています。

■ 開催概要
本展は2025年の9月27日から11月24日まで、サンシャインシティにある古代オリエント博物館で行われます。入場料は一般1,000円、高校生800円、中学生以下600円ですが、団体割引や障害者割引も提供されています。

■昭和のエジプト人気の背景


日本において古代エジプトの人気は、1965年に開催されたツタンカーメン展によって、全国290万人を動員するほどの盛り上がりを見せました。しかし、実際にはそれ以前から日本の生活にはエジプトのモチーフが積極的に取り入れられていました。本展では、主に昭和30年代から40年代にかけて、どのようにしてエジプト柄が日常に溶け込んでいたのかを約200点のコレクションを通じて探ります。

■展示内容


展示は6つの章に分かれています。具体的には、布地、紙、陶磁器、木製品、金属・革品、そしてサブカルチャーにおける古代エジプトの影響を紹介します。

  • - 第1章: 布地 では、神聖な動物や太陽をモチーフにした布製品を紹介します。スカートや着物、ハンカチ、ネクタイなどが展示され、当時のファッションを振り返ります。

  • - 第2章: 紙 では、学校や書店で使用されていた、古代エジプトのデザインが施された紙製品が並びます。これらは、ノートや包装紙、書籍のカバーなどに使われていました。

  • - 第3章: 陶磁器・ガラス では、エジプト柄の日用品、マグカップやティーセット、御猪口など多岐にわたるアイテムが展示され、日常生活に溶け込んでいた様子を伝えます。

  • - 第4章: 木 では、古代エジプトの意匠が施された家具や小物を紹介。漆を使ったものもあり技巧を感じさせます。

  • - 第5章: 金属・革 では、灰皿や栓抜きといった金属製品に古代エジプトデザインが取り入れられた例を紹介します。特にハトホル女神を模した栓抜きは、巧妙なデザインで目を引きます。

  • - 第6章: サブカルチャー では、昭和時代の漫画や音楽に登場するエジプトの影響を探ります。「勇者ライディーン」や「王家の紋章」などで見られるエジプトのモチーフを振り返り、当時の文化との結びつきを感じられます。

■関連イベント


さらに本展に伴い、様々な関連イベントも開催予定です。特別講座や子ども向けワークショップ、視覚障害者向けツアーなど多彩なプログラムが用意されており、参加者は手を動かしながら、古代エジプトについて学ぶことができます。

■ ミュージアムショップの特別商品


博物館内のミュージアムショップでは、本展に関連したグッズも展開。特に、エジプトのミイラマスクをモチーフにした扇子やスカラベのコンパクトミラーが人気で、訪れた際にはぜひ手に入れたい一品です。

古代オリエント博物館の津村館長は、この特別展を通じて日本人と古代エジプト文明との歴史的な繋がりを再発見し、この魅力を広く知ってもらいたいと語っています。

■ まとめ


この特別展は、単に古代エジプトの文化を展示するだけでなく、昭和の日本人がいかにエジプトと接していたかを学ぶ貴重な機会です。ぜひサンシャインシティに足を運び、エジプト柄ブームの記憶を感じ取ってください。


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会社情報

会社名
株式会社サンシャインシティ
住所
東京都豊島区東池袋三丁目1番1号サンシャインシティ ワールドインポートマートビル9F
電話番号

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