新型コロナウイルスで脅かされるライブハウスの未来
新型コロナウイルスの影響が続く中、多くのライブハウスが営業困難な状況に直面しています。日本国内では、政府の自粛要請が発表された2020年3月初旬以降、ほぼ全てのライブハウスが営業を停止しています。2020年4月18日現在、未だに収束の目処は立たず、業界全体が深刻な危機に脅かされています。
MUSIC UNITES AGAINST COVID-19プロジェクトの立ち上げ
このような深刻な状況を受けて、バンドやアーティストたちが中心となり、新たな支援プロジェクト「MUSIC UNITES AGAINST COVID-19」が発足しました。このプロジェクトは、ライブハウスの経済的支援を目的にしており、特設サイトを利用して支援が行われます。参加アーティストたちは無償で楽曲を提供し、支援者がその楽曲を楽しむことができる仕組みになっています。
プロジェクト開始からわずか4日間で、驚くべき結果として2万件の支援が集まりました。支援の形はスピーディにECストアを開設することで行われており、支援者は応援したいライブハウスを選び、アクセス権を購入することでダイレクトに支援が実現します。支援金は500円から10,000円までの5つの価格帯から自由に選べます。
支援者への感謝と結果
プロジェクトの発足時点で支援を受けるライブハウスは70軒でしたが、現在では約200軒にまで増加しています。また支援者には「支援のへのお礼」として、約70組のアーティストが無償で提供した楽曲が格納されたフォルダへのアクセス権が付与され、期間内に好きな時に視聴することができます。
このプロジェクトを通じて、アーティストやファンの絆が一層強まり、お互いの支援が新たな音楽文化の育成にも繋がると言えるでしょう。プロジェクト発起人であるバンド「toe」は、自らもライブを行う場が危機に晒されていることから、多くの音楽を愛する人々が集まり、共に支え合う姿勢を強調しています。
未来への希望
今回のプロジェクトは、単なる経済的支援に留まらず、コミュニティーとしての結束を表現するためのものでもあります。音楽が持つ力は、人々を結びつけ、共に困難を乗り越える力を与えるものです。今後も多くの支援が必要とされる中で、音楽を通じた支援の輪が広がっていくことが期待されています。
今後も「MUSIC UNITES AGAINST COVID-19」に関心を持ち、応援の輪を広げていきたいものです。支援を行った方々には心からの謝意が送られ、共に音楽の未来を守っていく意思が込められています。
プロジェクト情報