Z世代が求めるリップアイテムの進化とその実態
はじめに
近年、リップアイテムの多様化は目を見張るものがあります。ティントやプランパーをはじめ、バームにグロスなど、それぞれの魅力を持ったアイテムが積極的に展開されています。若い世代、特にZ世代はどのようにリップアイテムを選び、使い分けているのでしょうか?この疑問を深掘りするべく、『スタイルアリーナ』が実施した調査を通じ、Z世代女性のリップ選びに迫ります。
調査の背景
調査は2025年7月6日に渋谷エリアで、ファッション感度の高いZ世代女性20名を対象に街頭インタビュー形式で実施されました。リップアイテムを選ぶ基準、使用シーン、そしてブランドに求めるものについて話を伺いました。特に「自分らしさの表現」や「シーンに応じたカスタマイズ」に焦点を当て、リアルな意見を収集しました。
ティントとプランパーの併用状況
調査結果によれば、Z世代女性たちはティントとプランパーの両方を使用しています。具体的には、ティントの持続性や発色の良さを重視しつつも、プランパーで唇の潤いとボリューム感をプラスしていることがわかりました。実際に「どちらも使っている」と答えた参加者からは、「ティントは色が持続するので日常的に使うが、プランパーは仕上げにツヤを出すために欠かせない」といった声が聞かれました。
併用のメリット
併用することで、仕上がりのバリエーションが増えるのもZ世代にとっての大きな魅力です。「デートの日はプランパーを使ってしっかりとしたツヤ感を出し、普段はティントのみで済ませる」という意見もあり、シーンに応じた使い分けが日常のメイクでさりげなく行われています。このように、ティントとプランパーがそれぞれの強みを補い合うことで、Z世代の理想的なリップメイクが実現しているのです。
情報源におけるインフルエンサーの影響
Z世代のリップアイテム選びにおいて、情報源としてはブランド公式よりもインフルエンサーの影響が大きいことがわかりました。多くの参加者が「お気に入りのメイク系YouTuberからアイディアを得る」と語り、SNSでの投稿や動画から具体的な使い方を学んでいるといいます。実際に「TikTokでリップメイクを検索すると、多くの素晴らしいコンテンツが見つかる」との回答も。
ブランドへの期待と必要なアプローチ
しかし、ブランドの提供するリップアイテムにはZ世代の求める「カスタマイズ」や「使い分け」への配慮がまだ不十分と感じる声もありました。単体使用を前提としたマーケティングが多いため、併用やシーン別の提案が足りていないのが現状です。そのため、ブランドが信頼を得るためには、柔軟なマーケティング施策やインフルエンサーとの連携を強化する必要があります。
結論
Z世代のリップアイテム選びは、ただの流行ではなく彼女たちのライフスタイルや自分自身の表現方法に密接に関わっています。ブランドはこのニーズに応える形での製品開発や情報発信を行うことで、彼女たちに選ばれる存在となれるでしょう。今後もスタイルアリーナでは、Z世代の実態を掴むべく調査を続けていきます。