日本の学生がフィリピンでの文化交流を深めるJENESYSプログラム
2025年11月25日から12月2日までの期間、10名の日本の大学生・大学院生がフィリピン・マニラで開催されるJENESYSプログラムに参加します。このプログラムは、外務省が推進する対日理解促進交流の一環として行われ、参加者は現地の文化や社会問題に触れながら、国際交流を深めることを目的としています。
プログラムの概要
参加学生たちはまず、フィリピンのニノイ・アキノ国際空港に到着し、さまざまな活動を通じて現地の人々との交流を図ります。プログラムの初日は、在フィリピン日本国大使館やフィリピン政府関係機関への表敬訪問が予定されています。これにより、彼らはフィリピンの政治や文化についての理解を深めることができます。
次に、JICAフィリピン事務所での講義が行われ、ボランティア事業や貧困地域への支援についての取り組みについて学ぶことができます。特に、現地の貧困地域での母親支援プログラムは、具体的な支援活動を理解する貴重な機会となるでしょう。
その後、NPO法人アクションの活動も訪問し、貧困問題についての説明を受けた後、実際に貧困地域に暮らす人たちとの交流を通じて、彼らの生活や社会的な課題についての理解を深めていきます。こうした体験を通じて、学生たちはフィリピンでの実情を肌で感じることができるのです。
学校交流とホームステイ
11月28日には、ファー・イースタン大学とフィリピン女子大学での学校交流が予定されています。これによって、現地の学生との意見交換が行われ、お互いの文化や価値観に触れる貴重な時間を過ごすことができます。交流が進むことで、両国の学生たちは相互理解を深め、友好関係を築くチャンスを得ることができるでしょう。
また、ホームステイを通じて実際のフィリピン家庭の生活を体験することも重要なプログラムのひとつです。現地の家庭で暮らすことで、フィリピンの食文化や日常生活に親しむだけでなく、家族の温かさや協力がどのように表現されているかを理解することができます。
フィリピンでの特別な体験
プログラムの後半には、MRT乗車体験やLegazpi Sunday Market、さらには人類博物館を訪れる予定です。MRTはフィリピンの首都圏鉄道で、政府開発援助(ODA)を受けて整備された交通インフラを体験できます。このような活動を通じて、学生たちはフィリピンの経済発展の一端に触れることができ、国々の発展課題についてより深い視野を持つことができるでしょう。
結論
今回のJENESYSプログラムに参加する学生たちは、文化や社会に対する理解を深めるだけでなく、フィリピンの人々との交流を通じて国際的な視野を広げる貴重な機会を得ることになります。将来的には、これらの経験が学生たちのキャリアや社会貢献に活かされ、日本とフィリピンの友好関係に寄与することでしょう。両国の絆を深めるために、このプログラムでの学びと体験が大切な一歩となることを期待しています。