大陽日酸がAIの力で業務改革を実現
2023年、大陽日酸株式会社が業務システムに新たに導入した「Techtouch AI Hub」が、同社のバックオフィス業務を大幅に効率化することを発表しました。業務プロセスに“AIのレイヤー”を組み込むことで、従業員が日々の業務をよりスムーズに進められる環境を整備しました。このAIサービスの導入は、同社が掲げるデジタル・トランスフォーメーション(DX)戦略の一環として行われています。
導入の背景
大陽日酸は、業務のデジタル化を推進しており、この過程で規定や基準に関する問い合わせが多くなり、従業員に負担がかかっていることが課題とされていました。そこで「Techtouch AI Hub」の導入が決まり、全従業員が無理なく使用できるシステムの整備が急務とされました。実際に、導入前に実施された概念実証(PoC)では、多くの従業員がこのツールを活用し始めていました。
導入の決め手
「Techtouch AI Hub」の特徴として、従業員が普段使用する業務システムの画面上にAI機能を埋め込むことができ、ユーザーはシステムの操作を行いながらAIを活用できる点があります。これにより、申請の方法が分からない場合や業務上の判断が求められる場面でも、作業が途切れることなく進められます。このリアルタイムでの疑問解消機能は、問い合わせ対応にかかる人力を削減するだけでなく、従業員の生産性や満足度を大幅に向上させると期待されています。
今後の展開
今後はPoCでの成果を基に本格導入を進め、他の業務システムへの拡大を目指します。最終的には全従業員が「Techtouch AI Hub」を介して生成されたAIを積極的に利用し、問い合わせ対応工数の削減に加えて、より高度な判断や付加価値の高い業務にシフトできる環境を整える予定です。
大陽日酸株式会社のコメント
大陽日酸の林氏は、全社的に生成AIの活用を推進する中で「Techtouch AI Hub」は、従業員が慣れ親しんだシステムの操作性を損なうことなく新たな選択肢を提供する点が特に魅力的だと語ります。また、PoCの結果から、抵抗なくAIを利用し始めている従業員の様子も確認でき、今後の展開に期待が寄せられています。
大陽日酸株式会社について
大陽日酸は、日本の産業ガス市場でリーディングカンパニーとしての地位を確保しています。様々な産業に向けて酸素や窒素、アルゴンといった産業ガスを供給し続け、また、プラント・エンジニアリングやメディカル事業など多岐にわたる分野においても事業を展開しています。
AI型デジタルアダプションプラットフォーム「Techtouch」
テックタッチ株式会社は、業務システムにAI技術を自然に統合し、企業のデータ活用や生産性向上を支援する「Techtouch AI Hub」を展開しています。また、デジタルアダプションの支援にも取り組んでおり、様々な受賞歴を持つところからも、その実績が伺えます。
詳細な情報は、大陽日酸株式会社やテックタッチ株式会社の公式サイトをご覧ください。