出光興産が新たに始めるカーボンオフセット燃料の提供
出光興産株式会社は、2025年5月12日から全国の「apollostation」で、法人および個人事業主向けに「出光カーボンオフセットfuel」(通称ICOF)を順次販売開始することを発表しました。この燃料はボランタリーカーボンクレジットを搭載しており、カーボンオフセットを実現する新しい試みです。
このサービスは、特に法人や個人事業主向けのクレジットカード「apollostation BUSINESS」を利用する顧客に向けて提供され、国内の石油元売の中では初めての試みとなります。
環境意識の高まる中での選択肢
出光のICOFは、ガソリン、灯油、軽油の燃料油に対し、100%のボランタリーカーボンクレジットを提供し、排出されるCO₂をオフセットします。これにより、持続可能な環境作りに貢献し、特に脱炭素社会に向けた企業の取り組みをサポートします。
この燃料は2023年7月から法人向けに販売されてきましたが、今後は完全に「apollostation」で手軽に利用できるようになります。特別な注文や機器操作は不要で、給油時にそのまま「apollostation BUSINESS」カードで決済をすれば、煩わしい手続きを省略できます。
企業のニーズに応える
出光は、これまで法人向けにタンクローリーで直接配送を行ってきましたが、社有車での利用希望者の声を受け、「apollostation」でのサービス提供を決定しました。出光クレジット株式会社との協業により、給油数量やカーボンクレジットの管理が一元化され、顧客の便宜が図られます。現状では法人向けのみが対象ですが、今後は一般消費者向けのサービスも検討されています。
顧客の声
シナジートランスポート株式会社の根本社長は、「我々運送業者も脱炭素社会に向けて取り組む必要がある。通常どおりのサービスステーションで環境に配慮した燃料を使えるのは非常にありがたい」と述べ、その期待感を表しています。
出光興産は、削減困難なCO₂をオフセットする手法やソリューションを提供し、企業の課題解決に貢献することを目指しています。この取り組みは、持続可能な未来のための重要な一歩といえるでしょう。
参考リンク
このような新たな試みは、今後の環境保護活動により貢献していくことでしょう。各企業が持続可能な手法に転換していく中、出光興産の取り組みもその一環として非常に注目されます。