荏原の水素試験センター
2024-09-12 19:22:03

荏原製作所、千葉に水素インフラの商用試験センターを新設

荏原製作所は、世界初の実スケール商用製品試験・開発センターを千葉県富津市に新設することを発表しました。この新施設は、水素社会の実現に向けた重要な拠点として機能し、水素インフラ関連機器の性能試験および開発を行います。

新施設の概要


このセンターは、液体水素ポンプの性能試験を行うための施設であり、特に-253℃での水素実液を利用して、実用的な試験を行うことが可能です。この施設の名称は仮称として『Ebara - Hydrogen Equipment Test and Development Center』(略称:E-HYETEC)とされ、敷地面積は約18,000㎡、建物面積は約2,800㎡を計画しています。投資額は約160億円で、2024年1月に工事が着手され、2026年6月の竣工を目指しています。

背景と意義


近年、世界中で脱炭素化が進められており、CO2を排出しない水素の重要性が高まっています。荏原製作所は水素を「作る・運ぶ・使う」全ての分野で技術開発を行っており、既に世界初の液体水素昇圧ポンプを上市し、国際的に販売を行っています。この新施設は、水素サプライチェーンを確立するための重要な要素となります。

製品性能試験は、液体水素ポンプを安全に利用できるために必要不可欠であり、実プロセスに即した試験を行うことで、より高い安全基準を確立します。また、国内外の企業との技術開発協力を進めることによって、水素関連技術の社会実装が加速されることが期待されています。

今後の展望


荏原製作所は2030年までに水素インフラ関連事業の売上を300億円、2040年には2,000億円以上に成長させる計画を持っています。この新センターは、将来の水素サプライチェーン構築に対する貢献度が高く、2050年のカーボンニュートラル目標達成に向けても重要な役割を果たすことになります。

持続可能性とSDGsの取り組み


荏原製作所は、ESG重要課題に取り組みながら、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた活動を推進しています。これにより、企業価値の向上とともに社会全体への貢献を目指しています。

新設される試験センターは、水素を利用した未来のインフラを構築するための重要なステップと言えるでしょう。荏原製作所の取り組みは、今後の水素社会の形成に大きく寄与することが期待されています。


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会社情報

会社名
株式会社荏原製作所
住所
東京都大田区羽田旭町11-1
電話番号
03-3743-6111

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