福岡の新たな拠点『ONE FUKUOKA BLDG.』に導入された人数カウントシステム

新たな商業拠点《ONE FUKUOKA BLDG.》とその技術

福岡市に新たに誕生する大型複合ビル、『ONE FUKUOKA BLDG.（ワンビル）』が話題を呼んでいます。このビルには、技研トラステムが提供する先進的な人数カウントシステム『パッサークラウド』が導入され、多くの来館者の動きがリアルタイムで把握される仕組みが整いました。この導入による効能は様々で、ビル内での動線の最適化や顧客サービスの向上など、多様な局面で期待されています。

ワンビルの魅力

ワンビルは福岡市天神に位置し、地上19階、地下4階の大規模なビルです。開発の背景には、「創造交差点～meets different ideas～」というコンセプトがあり、アジアと福岡、働きと暮らし、来街者とワーカーの交流を促進することが目的です。地下2階から地上5階までは商業フロアとなり、126の店舗が展開される予定です。特に福岡の食文化を体験できるフードゾーンは、訪れる人々に新しい体験を提供することでしょう。

高精度なカウントを実現する『パッサークラウド』

『パッサークラウド』は、技研トラステムが開発した最新の人数カウントシステムです。入口や通路の天井に高精度なセンサーを設置し、通行する人々の動きをリアルタイムでカウントします。この技術は、来場者数だけでなく、滞留人数や平均滞留時間も把握することを可能にします。特にプライバシー面でも配慮されており、個人情報を含む画像は保存されず、カウントデータのみがサーバーに送信される仕組みが取られています。

導入の背景と評価

西日本鉄道株式会社がワンビルの運営を行うにあたり、技研トラステムのシステムが選ばれた理由はその高精度にあります。同社の担当者は、「人数カウントの正確さ、サポート体制、設置工事のトータルサポートが非常に評価された」と話しています。来館者数のデータを活用することで、ビル内の顧客動向を詳しく把握し、さらなるサービス展開が見込まれています。

技研トラステムの実績

技研トラステムは、1976年に世界初の人数カウントシステムを開発して以来、国内外で多くの導入実績を持っています。近年では、商業施設や公共施設において、来店客の利便性を高める様々な施策の需要が高まっており、それに応じたソリューションを提案してきました。すでに10万か所以上への導入実績があり、今後も新たな技術の開発に意欲を燃やしています。

展示会情報と今後の展望

ワンビルへのシステム導入を記念して、技研トラステムは4月23日から25日に東京ビッグサイトで開催される「Japan IT Week」に出展を予定しています。ここで新技術を直接体験できる機会が提供されるため、情報技術に興味のある方も足を運んでみてはいかがでしょうか。今後、このデータを活用したさらなるサービスの開発が期待されるワンビルとそのシステムに注目が集まります。

この大型ビルの開業は、福岡の新たな文化拠点の象徴となり、地域経済への貢献も期待されます。訪れる人々にとって記憶に残る場所となることでしょう。