オムロンが大分県の介護業務を支援、ICTで効率化を実現

オムロンが進める介護予防ケアマネジメントの革新

概要と目的

オムロン株式会社が大分県から受託した「デジタル田園都市国家構想交付金」プロジェクトでは、介護予防の質を向上させるためのシステム「ハレクルWith」を導入しました。この取り組みは、地域包括支援センターの職員が高齢者の自立支援に資するための業務を効率化することを目的としています。

デジタル技術の活用

このプロジェクトは、デジタル技術、特にAIを活用してアセスメント業務を高度化し、地域包括支援センターの職員にかかる負担を軽減します。具体的には、次のような内容が盛り込まれています。
1. AIを取り入れたアセスメント業務の効率化
2. 得られた結果を基にした課題分析や予防プランの策定支援
3. 給付管理や請求機能との連携による業務効率化

実施期間は2024年6月28日から2025年3月31日までとなっています。

主要な成果

このプロジェクトでは、ICTを活用したことにより地域包括支援センターの業務の質や効率を向上させる結果が得られました。職員からは、業務の質向上を実感したとの声が上がり、アセスメント及び予防プラン策定に要する時間が最大37%削減されていることが明らかになりました。実際の業務時間についても、以前は1日以上かかることもあったプラン作成が、ICTの導入により30分程度に短縮されたという報告もあります。

また、データを分析することによって地域の特性やサービスの効果についての理解が深まり、今後の施策に活用することができるようになった点も大きな成果と言えます。

参加職員の感想

参加職員からは、生活に課題を抱える高齢者向けにリハビリ職の視点を取り入れたプランの策定ができるようになり、ケアマネジメントの質が向上したとの意見が寄せられました。また、日常業務の中でのデジタル化に対する懸念もある中で、システム操作体験会を通じて導入を進めていく意向も示されています。

大分県の期待

大分県のコメントによれば、今回の事業においてデジタル技術がアセスメントにおける均質化に寄与し、業務効率化が炎上確認されるという巡り合わせが重要な成果として評価されています。将来的には、このデータに基づいて新たな取り組みが見込まれ、地域課題の解決に貢献できると期待されています。

オムロンのビジョン

オムロンは、長期ビジョン「SF2030」に基づき、デジタル化社会の実現や健康寿命の延伸に向けた活動を行っています。今回のプロジェクトを通じて、自治体や地域包括支援センターが介護予防施策をより効果的に実施できるようサポートし、高齢者の自立した生活を支える取り組みを続けていく所存です。

詳細情報は以下のリンクからもご覧いただけます：