東京センチュリー株式会社とOUE Limitedが手を組み、シンガポールのチャンギ国際空港ターミナル2に新たにオープンするホテル「Hotel Indigo Changi Airport」の共同開発が決定しました。2024年4月26日にChangi Airport Groupから正式に開発許可を受け、竣工予定は2028年中とされています。
本ホテルは、全長163メートル、客室数は255室という規模を誇り、滑走路や空港の景色を一望できるパノラマビューが魅力です。さらに、屋上にはプールやジムも完備され、訪れるゲストにとってユニークな宿泊体験を提供します。
持続可能性にも特に配慮した設計が特徴で、太陽光発電パネルやハイブリッド冷却システム、自然換気の廊下などが導入されています。これにより環境への影響を抑えつつ、宿泊客の快適さとWell-beingの向上が目指されています。最も注目すべきは、このホテルがシンガポール初のネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)ホテルであり、また世界初のZEB空港ホテルとなる見込みです。
東京センチュリーは、長年にわたってホテル事業に関与してきており、過去にはANAインターコンチネンタル別府リゾートやホテルインディゴ軽井沢などの開発に成功しています。また、東京駅周辺の「TOKYO TORCH」地域では、ウルトララグジュアリーホテルの開発にも取り組んでいます。このように、東京センチュリーは国内外でのホスピタリティビジネスに力を入れており、シンガポールでのプロジェクトにおいてもその経験を活かすことになるでしょう。
OUE Limitedの副CEOであるBiran Riady氏は、「東京センチュリーと共にこのプロジェクトに取り組むことを歓迎します。二社の知見と強みを融合させ、エネルギー効率を高めた革新的なデザインを実現したい」と述べています。このパートナーシップは、OUEのアセットライト戦略とも合致しており、資本の最適化と成長を見据えたものとなっています。
また、東京センチュリー株式会社の執行役員である中居陽一郎氏は、シンガポールでのZEBホテル開発において、自社の太陽光発電に関するノウハウを生かす計画を示しています。シンガポールは、多様な国際的な旅行者に訪れられる魅力的なロケーションであり、新しいホテルの開設により、さらに観光客の誘致が期待されています。
本ホテルの開発計画は、シンガポール国内の不動産市場における新たなビジョンを加え、両社のさらなる成長を促すことでしょう。環境に優しく、機能的なデザインを兼ね備えたこのホテルが、訪れるすべての人々に忘れられない体験を提供できることを期待しています。さらに、シンガポールの他の地域展開や新たなプロジェクトへの道を開く基盤ともなりうるでしょう。
今後の進捗にもこのプロジェクトが注目されることは間違いありません。将来の旅行者に対して新しい宿泊の選択肢を提供することになる「Hotel Indigo Changi Airport」に、ぜひご期待ください。