アルバイト時給が過去最高を記録
株式会社マイナビが発表した「2025年4月度アルバイト・パート平均時給レポート」では、全国のアルバイトの平均時給が1,296円に達し、前月比で29円の増加を見せました。この金額は調査開始以降の最高値であり、特に教育関連の職種においては平均時給が1,500円を超えるという過去最高記録を更新しました。
全国的な平均の上昇
2025年4月の時給は、前年同月比でも66円増加。全16職種中、8つの職種が前月比で賃金が上昇しており、採用意欲が高まっている様子が見て取れます。特に教育関連の職種は、人手不足も影響し、求人件数が前月比で1.39倍、前年同月比で2.44倍に増加しました。
また、人的資源が求められる教育業界では、今後も採用活動が活発になるでしょう。
エリア別の時給動向
次に、エリア別の平均時給に注目してみましょう。7つのエリア全てで前月比、前年同月比ともに時給が上昇し、特に「甲信越・北陸」では1,220円まで上昇し、過去最高を記録しました。関東や関西を除くエリアでも時給が増加傾向にあり、特に九州・沖縄エリアでの求人需要が高まっています。
三大都市圏の賃金状況
三大都市圏である首都圏、東海、関西では平均時給が1,332円であり、前月比22円の増加を示しています。飲食業界も好調で、平均時給が1,206円と初めて1200円台に突入しました。このような賃金の動きは、飲食店の人手不足を反映していると考えられます。
宮崎県の新たな動向
特に注目するべきは、宮崎県の時給が1,161円に達し、前月比53円の増加を見せた点です。新しい複合商業施設の開業が影響しているとされ、販売や接客業が賃金上昇に寄与しています。観光業や飲食業への影響も期待されており、さらなる雇用創出につながることが見込まれます。
結論
2025年の春闘での賃上げ率が5%を超えた影響が、直接的にアルバイトの賃金に跳ね返っています。学生のアルバイトニーズも高まる時期にあり、今後の市場動向を見守る必要があります。各職種、地域の賃金動向は、求職者にとって重要な情報源となるでしょう。今後の発展に期待が寄せられています。