新NISAの導入から一年、意見や満足度を徹底調査！

2023年、金融教育を提供する株式会社ABCash Technologiesが、新NISA制度の開始から一年が経過したことを受けて、全国の受講者361人を対象に調査を実施しました。この調査結果から、制度に対する評価や利用者の満足度、さらには今後の改善点について深掘りしていきます。

調査結果のハイライト

調査に応じた投資家のうち、実に89.5%が新NISAを通じて投資へのポジティブな心理変化を実感しました。具体的には、319人が「興味が高まった」や「自信がついた」と回答し、多くの人々が投資が自分にとって身近な選択肢になったことを示しています。このことは、日本全体の資産形成文化の醸成や経済の活性化にも寄与するでしょう。
満足度については、75.9%が「非常に満足」または「やや満足」と回答し、高い評価を得ています。しかし、制度の拡充や利便性向上などの改善を求める声も見受けられました。

改善期待と制度の課題

調査における質問で、利用者は「投資枠拡大」や「非課税枠の柔軟な設定」を求めています。特に、非課税枠のリセット期間の短縮や限度額の撤廃といった、より有利な制度を整備環境の改善が重要視されています。また、18歳以下の利用解禁や積極的な投資教育の推進を求める声もありました。

さらに、口座開設の手続きが煩雑であるとの意見が多く、特に投資初心者にとっての課題とされています。スマートフォン対応の強化や、投資に関する情報の透明性向上が急務とされています。

資産形成の実績

新NISAを利用して、資産の変化に関するデータも興味深い結果を残しました。調査に参加した人の67.6%が資産が「増加した」と回答しており、その内約4割が「20%以上の増加」と答えて、制度の非課税メリットが適切に活用された様子がうかがえます。

一方で、約30%の人々が資産に変化がないと回答しており、短期間で成果を感じていない層も確かに存在しています。それでも、2%未満が「資産が減少した」との結果は、新NISA制度がリスクを抑えつつ、資産形成に成功していることを示しています。

投資対象の傾向

新NISAの利用者が最も多く選んだ投資は「投資信託」で、これは初心者でも安心して素早く分散投資を行えるためと思われます。また、全体の64.5%が「積立投資枠のみ」を利用しており、特に少額から始めている傾向がうかがえます。これにより、初心者や慎重な投資家も安心して新NISAに取り組んでいることが明らかになりました。

今後の展望

残念ながら、新NISAの制度をフル活用しているのは全体の約3割に止まりますが、利用者の91.7%が「積極的に継続する予定」と答えたことから、投資文化は確実に広がっているようです。
新NISAの今後の進化が、どういった形で投資初心者や投資層の多様なニーズに応えていくのか、非常に興味深い状況となっています。今後も、この制度が持つ可能性に注目していきたいところです。

株式会社ABCash Technologiesは「お金の不安に終止符を打つ。」をミッションに金融教育に力を入れています。これからも新しい取り組みを通じて、より多くの人々が安心して資産形成に取り組める環境を整えていくことを期待しています。