ドナルド・マクドナルド・ファミリールームが一周年を迎えて家族の支援を強化

ドナルド・マクドナルド・ファミリールームとは？

ドナルド・マクドナルド・ファミリールームは、日本国内における子どもに付き添うご家族をサポートする新たな施設として、2023年12月8日に初めてオープンしました。この場所は、入院中の子どもたちの傍にいながらも、医療の場から一時的に離れ、心と身体をリフレッシュできる「安らぎの場所」を提供しています。

1周年記念イベントの開催

2024年12月11日、東京都府中市にある榊原記念病院で、ファミリールームの開設1周年を祝う記念イベントが行われました。イベントでは、これまでの活動内容や今後の展望についてのプレゼンテーションが行われ、支援者やボランティアへの感謝の意が伝えられました。

また、イベントはオンラインでも生配信され、入院しているご家族へエールを送る機会ともなりました。オープニングでは、井上院長から感謝の言葉が述べられ、ファミリールームの意義についても触れられました。

利用者の声

利用者からは「ファミリールームでリフレッシュして元気に子どもに戻ることができた」との声が寄せられ、精神的な支えとしての役割が強調されました。また、実際に利用したご家族は、「この場所は心の安らぎで、まるでお守りのようだ」との意見もありました。もちろん無償で提供されるこの施設は、多くの家族から感謝されています。

支援の手厚さ

開設からの1年間で、のべ1,259家族がこのファミリールームを利用し、延べ利用回数は6,084回に達しています。これにより、入院に付き添う家族の約70%を支えることができました。この結果は、特に付き添いご家族にとって心強い後ろ盾と言えるでしょう。今後もファミリールームは、世代を超えた多くの家族を支援する役割を果たしていくことを目指します。

今後の展望と新たな取り組み

ファミリールームは、今後も利用者の増加を目指して様々な取り組みを進めていきます。特に、「ミールプログラム」の導入により、家族がゆっくり過ごす時間を増やすことを目指しています。このプログラムは、栄養が偏りがちな入院生活の中で、食事を通じて安心感を提供するものです。

さらに、ハートフルカートという新しい取り組みも開始され、入院中の子どもたちに「ちいさなギフト」を届ける活動が進行中。病棟での生活が少しでも明るくなるよう、入院生活を支えていく計画です。

結論

ドナルド・マクドナルド・ファミリールームの開設1周年は、ただの節目ではなく、これからも多くのご家族に寄り添い、支援していくための新たな出発点でもあります。心と身体を大切にすることが、家族にとっても子どもたちにとっても必要であることを再認識しながら、これからも地域に根ざした支援を続けていくことが期待されています。