カーボンニュートラル実現に向けた新たな電力戦略を探るフォーラム開催

東京電機大学は、2025年の10月8日（水）に、東京千住キャンパスにおいて「カーボンニュートラルを支える電力ネットワーク Road to 2050」というテーマで第1回CRCフォーラムを開催することを発表しました。このイベントは、関連企業の代表や学生を含む一般の方を対象としており、参加は無料とされていますが、定員は100名で先着順となっています。

イベントの主な目的は、地球温暖化問題への対応策としてのカーボンニュートラル実現のために必要な電力ネットワークの重要性を理解し、そこまでの道筋を探ることです。カーボンニュートラルとは、二酸化炭素（CO₂）などの温室効果ガス排出量を減少させる努力をすることだけでなく、植林や自然の力を借りてこれらのガスを吸収・貯留することによって、排出量を相殺し、実質的にゼロにする取り組みを指します。

フォーラムでは、特別講演として株式会社関電工の元会長である山口博氏をお招きし、次世代へ向けた電力システムの再構築について語っていただきます。山口氏は、電力分野のエキスパートとしての視点から、今後の電力システムの必要性やそれに伴う進化の過程について深い洞察を提供することでしょう。

また、東京電機大学の工学部で電気電子工学を教えている小出明助教による研究発表も予定されています。発表の内容は、再生可能エネルギーの導入量を増やすことを目的とした蓄電池を活用した需給運用手法についてのもので、具体的な研究成果が期待されます。

そして、フォーラムのもう一つの見どころとして、学生との討論会が設けられています。討論のテーマはカーボンニュートラルであり、未来の電力ネットワークや持続可能な社会を実現するための革新的なアイデアが生まれる場となることでしょう。

このように、本フォーラムは参加者全員がともに学び、意見を交わす貴重な機会であると同時に、関心のある外部の方々にも参加を募っています。