札幌国際大学と株式会社みんがくが連携し生成AIを活用した教育革新へ

札幌国際大学と株式会社みんがくの包括連携協定

2025年8月1日、札幌国際大学は株式会社みんがくと包括連携協定を締結しました。この協定の主な目的は、生成AI技術を教育に活用し、より質の高い大学教育モデルを共に創出することです。この取り組みはすでに2025年6月から試行が始まっており、本協定の締結をきっかけにさらに実践を広げる計画です。

連携の背景と目的

最近急速に進化している生成AI技術は、特に教育現場での応用が注目されています。札幌国際大学は、株式会社みんがくと協力し、以下の4つの主な領域で取り組みを進めていく方針です。

1. 個別最適化された学習支援環境の提供
みんがくの開発する「スクールAI」を用いて、大学のオンデマンド授業や大規模授業で対話的かつ個別化された学習支援を実現します。

2. AI時代に必要な倫理教育の共演
学生がAI技術を適切に使えるよう、AIリテラシーと学術的倫理を指導するプログラムを共に開発します。また、AI利用のログ記録や不適切使用の検知システムの導入も予定しています。

3. 教員の業務効率化とスキル向上
教員の業務負担を軽減すべく評価支援機能を導入。この同時に、AI活用を促進する研修コンテンツも提供し、教員のスキル向上を図ります。

4. 教育効果の検証と全国への発信
実証研究を行い得られたデータや成果を分析し、AIを活用した教育DXの有効性や課題を明らかにします。研究成果は学会や論文を通じて広く発信される予定です。

教授のコメント

教務部全学共通教育の朝倉一民教授は、生成AIの進化が学生の思考に与える影響について述べています。若い学生たちにとって、生成AIは思考を深める助けとなる一方で、誤った情報を「正解」と簡単に受け入れてしまう危険性もあると警鐘を鳴らしています。そこで本提携は、生成AIを通じて個別最適な学びを推進し、学生が自身の考えを育てられるような教育を実現するための具体的なプランを進めています。

スクールAIとは

「スクールAI」は生成AI技術を活用したプラットフォームで、教育現場の業務を支援し、個別にカスタマイズされた学びを実現します。文部科学省のガイドラインに準拠しつつ、安心してプライバシーを守るMicrosoft Azure環境を基盤としています。教育者が簡単に学習アプリを作成できるため、学生の可能性を広げる学びを全国展開しています。詳細はこちらから。

株式会社みんがくの概要

株式会社みんがくは、「次世代の教育のスタンダードを創る」というビジョンのもと、教育の課題にテクノロジーを活かして解決策を提供するEdTech企業です。オンライン自習室サービスを始めとし、教育機関へのコンサルティングや研修、教育メディアの運営など多岐にわたる事業を展開しています。詳細はこちらから。

札幌国際大学の魅力

1969年の設立以来、「真理を探求し、自由を愛し、自らを省みる自立した人間を育成する」という教育理念を掲げてきた札幌国際大学。人文学部や観光学部、スポーツ人間学部などを通じて、国際性や多様性を尊重した教育を展開し、学生が新たな自分を発見し社会で貢献できる人材に育てることを目指しています。詳細はこちらから。