ABCラジオ「上方落語をきく会」大盛況の118回目の公演
2025年2月16日、上方落語の魅力が再び花開く日となりました。ABCラジオ主催の「上方落語をきく会」が、大阪の国立文楽劇場にて通算123回目を迎えました。この日の公演は、朝から夜まで満員札止めとなり、753席を埋め尽くしたのは、落語ファンとABCラジオリスナーたち。昼夜それぞれの公演では、上方落語を担う大御所から若手まで、総勢14名が登場し、伝統的な落語の魅力を存分に伝えました。
この上方落語の公演は、1955年から続くもので、長い歴史を持つイベントです。過去には特別企画「1080分落語会」や「しごきの会」といった伝説のイベントも開催されており、多くのファンに親しまれています。今回も昼と夜に分かれ、特別なプログラムが展開されました。昼の部では、桂米團治がトリを務め、特に彼の代表作「猫の忠信」が大いに受けました。
夜の部を締めくくったのは、桂南光です。彼は神戸新開地・喜楽館の支配人でもあり、地元の人々にも愛されている存在。この日の演目は、彼の十八番の一つである「素人浄瑠璃」。圧巻のパフォーマンスに会場の熱気が最高潮に達しました。
特に注目すべきは、今回の公演がラジオを通じても生中継されたことです。ABCラジオでは昼夜の公演を合わせて8時間にわたる特別編成で放送し、radikoを使って多くのリスナーが視聴しました。ラジオの前で耳を傾けるリスナーたちと、会場の熱気が交錯した瞬間は、まさに「大人のテーマパーク」と呼ぶにふさわしいものでした。SNSでは「#ABCラジオ」「#上方落語をきく会」がトレンド入りし、多くの人々がこの特別な日を共に楽しみました。
当日は、昼夜の公演の合間に、特別番組「ヒロT・ユカリのラクゴカ人生相談」も放送されました。この番組では、FMラジオ界のレジェンドと実力派ソウルシンガーが登場し、上方の噺家たちが抱える悩みに時に真面目に、時にユーモアたっぷりに応じました。スタジオには桂佐ん吉が乱入し、落語で「うどんをすする仕草」の指導をしたりと、和やかな雰囲気が広がりました。
この日の公演の生放送は、radikoのタイムフリーを利用することで23日まで再度楽しむことができます。また、「タイムフリー30」を利用すれば、3月18日までの期間中、何度でもこの熱演を聞くことができます。ABCラジオは今後も「上方落語をきく会」をはじめとするそうした文化を大切にしつつ、さまざまなイベントを通じて上方落語の魅力を伝えていくことでしょう。
来年も同じく2月に124回目の公演が予定されており、再び多くのファンたちがこの大人のテーマパークに遊びに来ることが期待されます。落語の新たな魅力をぜひ体感してみてはいかがでしょうか?
公演詳細
- - 日時:2025年2月16日(日)昼の部12時半~16時、夜の部 17時半~21時
- - 会場:国立文楽劇場(大阪市中央区日本橋1)
- - 料金:5,000円(税込み)
- - 出演者:明記された通り
- - 司会:伊藤史隆、桂紗綾
- - 放送:13時から21時まで、ABCラジオで生放送